植物由来の化合物を効率的に利用し、植物に依存して生存するための微生物のグローバルレギュレーターを発見
2020年01月15日
明治大学
植物由来の化合物を効率的に利用し、植物に依存して生存するための微生物のグローバルレギュレーターを発見
要旨
研究成果は、英国の国際誌「Scientific Reports」(電子版)2019年12月31日付に掲載されました。
研究成果のポイント
● YiaJがフルクトースやソルビトール、フルクトースリシン、アスコルビン酸、ガラクツロン酸などの植物由来の化合物を代謝するための遺伝子群をグローバルに制御することを同定した
● YiaJが大腸菌が植物などの固体表面に付着集合し、集団として過酷自然環境での生存に関わると推定される遺伝子群の制御にも関わっていることを予測した
● これらの結果から、機能未知転写因子YiaJを、植物を利用するための転写因子(regulator of plant utilization)としてPlaRと命名することを提案した
● この研究成果は、微生物が、植物由来の化合物を利用し、植物に依存して自然界で生存するための仕組みの理解・応用に役立つ
1.研究の背景
2.研究内容と成果
3.今後の期待
4.発表論文
タイトル
著者名
雑誌名
DOI
5.研究グループ
応用生化学研究室
専任講師 島田 友裕(しまだ ともひろ)
博士前期課程1年生 安西 拓実(あんざい たくみ)
法政大学 生命科学部生命機能学科
特任教授 石浜 明(いしはま あきら)
教授 山本 兼由(やまもと かねよし)
元学部学生 横山 由衣(よこやま ゆい)
5.参考図
図1.本研究グループにより独自に開発されたGenomic SELEX法を用いて同定されたPlaRのゲノム上結合領域および支配下遺伝子群の機能
図2.アスコルビン酸代謝、ガラクツロン酸代謝におけるPlaRの標的遺伝子群
図3.本研究グループが明らかとしてきた植物由来化合物に応答する大腸菌の転写因子およびその役割
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