2015年に明治大学の研究拠点として設立された国際武器移転史研究所は、学際的・国際的研究を通じて、近現代の軍縮・軍備管理という世界的課題に取り組むことを目的としています。
このたび、本研究所の研究叢書4として、榎本珠良編『禁忌の兵器:パーリア・ウェポンの系譜学』が刊行されました。
これまで、軍備管理・軍縮や国際人道法の分野では、研究や政策議論を基礎づける概念や思考枠組みを批判的に考察する研究はわずかでした。本書は、特定の兵器の使用等を禁止する議論の前提を問う、新たな試みです。
ダムダム弾、攻撃的兵器、大量破壊兵器、地雷、クラスター弾など、特定の兵器をタブー視する近現代の発想や概念は、いかに構築され変容したのか。本書は、各時代の特定の兵器を「パーリア」(他の兵器に比べて特段に憎悪すべき存在)と捉えて他の兵器から切り分ける発想や、それを基礎づける概念枠組みの構築と変遷の歴史を紐解きます。
■本書の概要は、
国際武器移転史研究所ウェブサイトにてご覧いただけます■