■冒頭で挨拶する松下教授
■文献を参照し講演する松下教授
2月25日（土）オンラインにて、『大岡信と夏目漱石-詩人と散文精神-』を開催いたしました。
本講座は、Z会（株式会社増進会ホールディングス）様寄付講座として、同社所在の静岡県三島市ゆかりの大岡信（詩人・評論家）をテーマに実施いたしました。なお、大岡信は本学でも長らく教鞭をとってまいりました、本学とも関わりの深い人物です。
今回は「大岡信と夏目漱石-詩人と散文精神-」と題して、松下浩幸先生（本学農学部教授、近代日本文学専門）が、詩人・大岡信にとって、夏目漱石とはどのような存在であったのか、また、直接大岡から指導を受けた経験に基づく人物像等について、お話がありました。とりわけ、「なぜ大岡が漱石を卒業論文の対象としたのか」についての説明では、講座タイトルの本質が伺えました。
本講座には、オンラインで約１００人が参加。受講生からは以下の感想が寄せられました。
■受講生感想（抜粋）
〇 私はこれまで大岡信さんと夏目漱石との関係性について知りませんでした。講座名を見て興味がわき受講させて頂きました。松下先生の解説がとても分かりやすく、どんどん面白くなり、のめりこむように聴講させて頂きました。また、先生の作成された資料は丁寧に詳細が記されていて、複雑な部分も理解しやすかったです。これを機に大岡先生に興味を持ちましたので、個人的に調べ、作品を読んでみたいと思います。
〇 散文精神が理解できなかったのですが、今回の講座を受講して、大岡信の批評的精神が、今後の小説・作品を読むうえでも、深まったと思いました。
〇 学生時代に大岡先生の授業を受けた覚えがありますが、若輩ゆえにほとんど理解していなかったように思えます。あらためて、素敵な先生の授業を受けることができてよかったと思います。
〇 夏目漱石の作品を、今までと違った角度で読むことができそうです。
ご受講いただいた皆様、誠にありがとうございました。
