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公共法務コース 教育法

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

教育法 斎藤 一久 教授

 大学の先生は、日本国憲法23条の学問の自由に基づいて、教授の自由があり、自由な授業展開ができます。しかし、高校の先生が、日本史の授業で、教科書から大幅に外れて授業をしたら、クビでしょうか。高校生からしてみれば、大学受験に役に立たない授業は止めてほしいと思うかもしれません。もっとも高校教育は大学受験のためだけにあるわけではありません。本来、先生の授業研究に基づいて授業が行われているならば、尊重されるべきです。そして、これが音楽や美術の先生だったら、どうでしょうか。
 このような学校における権利関係を再考してみるのが、教育法です。義務教育、校則、いじめ、体罰、教科書検定、大学入学共通テスト、大学附属学校など、みなさんが小中高校で経験してきたことを、法の観点から再検証します。ぜひ、みなさんと一緒に教育と法の関係性を探求したいと思います。