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法学部

付属高校生を対象に『法曹入門講座(模擬刑事裁判)』を実施

2015年08月06日
明治大学 法学部事務室

開始前の様子開始前の様子

配役に沿った模擬刑事裁判の様子(1)配役に沿った模擬刑事裁判の様子(1)

配役に沿った模擬刑事裁判の様子(2)配役に沿った模擬刑事裁判の様子(2)

模擬刑事裁判シナリオと凶器参考写真模擬刑事裁判シナリオと凶器参考写真

模擬刑事裁判シナリオ模擬刑事裁判シナリオ

 法学部では、高大連携の一環として、毎年夏休みに付属高校(明治高校・中野高校・中野八王子高校)を対象に、『法曹入門講座(模擬刑事裁判)』を実施しています。
 今年は、8月5日(水)午前中に明治高校33名、同日午後に中野高校41名、8月6日(木)午前中に中野八王子高校57名が参加し、模擬刑事裁判を実施しました。
 法学部が実施する模擬刑事裁判は、明治大学猿楽町校舎にある法科大学院所有の模擬法廷を利用し、約3時間にわたって行います。講師は明治大学法学部教授(専門:犯罪学・犯罪者処遇法・少年法)で元裁判官の上野正雄先生です。
 付属高校の生徒には、約1ヶ月前に模擬刑事裁判シナリオ(右下写真)を配付します。各高校の参加者の中から裁判官・検察官・弁護人・書記官・被告人・証人等の配役を決めてもらい、予め自分でシナリオに沿って予習をした上で当日の模擬裁判に臨んでもらいます。
 法学部実施の模擬刑事裁判は、3部構成となっており、上野先生が細かく説明を加えながら、法律学の知識がない高校生でも分かるように進めていきます。
 1部)「法廷」という場所、「刑事裁判」のシステム、典型的な裁判制度の分類、
     裁判までの流れ、公判期日の手続等の説明を行います。
 2部)予め決めてきた配役どおりに配置場所に座り、基本的には法学部で
     作成した模擬刑事裁判のシナリオに沿って進行します。
     ただし、シナリオの途中には配役によってアドリブで発言する箇所が
     あり、自分で考えてきた内容をアドリブで発表します。
    そして、最後は自分たちで量刑を決め、判決を出します。
 3部)付属高校生が出した判決について、指導教員が意見を述べます。
     付属高校生からの質疑応答に対して上野先生が回答し、
     意見交換をします。

終了後に実施したアンケートでは、以下の感想が多く見られました。
・模擬裁判を体験して、将来の進路として法曹を考え始めた
・普段体験できないことなので、楽しかった
・裁判のことが色々分かったので、実際の裁判を見に行こうと思う
・テレビでしか見たことがなかった裁判を体験することができ、とても勉強になった
・先生の解説で「こんな見方もあるのか」「こうした方がよいのか」などの
 新しい発見をすることができた
・法学部でもっと詳しく勉強してみたいと思った

 夏休みに実施する付属高校生向け模擬裁判は3回目となりましたが、毎回多くの生徒が参加し、模擬裁判によって法曹に興味を持つようです。
夏休み中ということもあり、模擬裁判を受講後に実際に裁判傍聴に行ってみる生徒もたくさんいます。また、裁判員制度の導入により、今は高校生でもいつか裁判員になるかもしれないということを念頭に入れて熱心に模擬裁判に臨む生徒も見受けられました。

 明治大学法学部は、これからも高校生向けのプログラムを実施していきたいと考えています。

以 上