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数理のチカラ − 小林 稔

科学と工学のコラボで人間の常識を覆す

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 小林 稔

出張がなくなる!?コミュニケーションが変える未来とは



コミュニケーションは単純な言葉のやり取りだけではありません。いま、こうして取材を受けて話している間も、相手の反応を読み取りながら、時としてジェスチャを交えたり、表情を変えたりします。また、会話しやすい環境をつくろうと座り方を工夫したり、机の上に並べるものを選んだりしています。

このように、いろいろな観点からコミュニケーションを捉え、会話が楽しくなったり、アイデアが出やすくなるように会話の場を再設計する研究がCSCW※です。携帯電話が「待ち合わせ」の仕方を大きく変えたように、道具が私たちの行動を変えます。そのような変化を分析する科学的視点と、分析結果を手がかりに、新しいコミュニケーションの道具を創造する工学的視点の両方が大切です。この分析と創造の循環がメディア技術の発展を支えているのです。

遠くの人と自然に話せる通信技術ができたら、私たちは「会う」ことに何を求めるでしょう?コミュニケーションメディアには人の価値観を覆す力が秘められています。

いろいろな興味を持つ仲間との議論から、夢中になれる対象を見つけて科学と工学の視点で深掘りすることを通じて、未来を切り拓くビジョンとスキルを獲得してほしいと思います。

※CSCW:Computer Supported Corporative Workの略。コンピュータによってサポートされた共同作業。
小林 稔 / コミュニケーション、コラボレーションメディアの研究
人と人が考えや気持ちを交わし新しいアイデアや関係を築いていく、そのような活動を観察し理解し、もっと面白く効果的なものにするための研究に映像やコンピュータを活用して取り組んでいます。

数理のチカラ : 先端メディアサイエンス学科

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