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国際連携・留学

Original T-shirts Project—デザインのパワーで明大学生寮(MGV)の絆をさらに強固なものに

2024年07月05日
明治大学 国際教育事務室

 学生寮の一つ、明治大学グローバルビレッジ(MGV)では、この夏「Original T-shirts Project」が行われています。
 これは、スイスからの交換留学生として滞日中のハンナ・カリーナ・ミューラーさんがMGVのTシャツをデザインし、寮生がお揃いのTシャツを着ることで、さらに絆を深めよう、という企画です。

 従来、MGVではレジデントアシスタント(RA)という役割を担う寮生が、様々なイベントを企画・実施してきました。しかし、「寮生にも運営の担い手として参加してもらい、みんなで楽しめる企画があってもいいんじゃないか。」というアイディアがRAメンバー内で浮上しました。そして、あるRAメンバーが「ハンナさんがアーティストである」ことを偶然聞きつけ、「Tシャツを創ることで、寮生がMGVで共に暮らした証を残したい。また、揃いのTシャツを着ることで、寮の一体感を生み出せたら。」との想いから、ハンナさんに寮のTシャツのデザインを依頼することになりました(経営4年 田中翼さん談)。

 「MGVで生活できたことで、留学の経験がより豊かなものになった。ここでは、いろんな人が『おかえり』、と言ってくれ、寮生は日本の家族みたい。MGVには感謝の気持ちでいっぱい。」と語るハンナさん。来日前から「エッセンス オブ ライフ」を大切にし、人と人との関係や感情をアートで表現してきたというハンナさんは、MGVのTシャツをデザインする際にも、寮生の気持ちを表現することを大事にしたそうです。
 
 デザインの中心にある花のモチーフは、「日本では紫陽花や朝顔の花が印象的。こうした花のように寮生一人ひとりが、寮生活を通じて自分らしく咲いている様子をイメージした」ものだそうです。また、山吹色カラーは「寮ではいろんな人に頼れる。そんなポジティブさを表現した」と言います。さらに、パープルのカラーは明治大学カラーを用いたとのことで、いろんな想い(感情)がぎゅっと凝縮されたTシャツが出来上がりました。

 なお、このデザインを見た寮生からは、「『なにこれ!、めっちゃ可愛いいんだけど』、と反応があった。」ようです(文2年 一法師海月さん談)。また、白地と黒地の2色展開とのことですが「Tシャツの受注会を行った際に、寮内では白がいい、いや黒でしょと論争があった(笑)。男女関係なくこのデザインを気に入っていて、これからMGVのアイコン的な存在になっていくんじゃないかな。」(田中さん)と寮生の評判も上々だそうです。

 最後に、ハンナさんは今回の留学を振り返り、「日本での留学の経験の影響が、自分の作品にも表れている。今後は、アートを通してポジティブな影響を人に与えていきたい。」とコメントしました。

(問い合わせ先 国際連携機構特任准教授 三牧純子)