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国際連携・留学

英語による授業を行うためのFD研修 ~ワークショップ(実践編)「英語で効果的に教えるために」~ を開催しました

2025年02月27日
明治大学

国際連携本部では、本学の国際化推進の一環として、教員が専門科目の講義を英語で実施するための研修プログラムを継続的に実施している。2025年2月27日には、その一環として「英語で効果的に教えるために」と題したワークショップ(実践編)を開催した。本研修では、英語力およびグローバルスキル習得の研修で定評のある株式会社EdulinXの吉中昌國氏を講師に迎え、オンライン形式で実施した。

本研修では、英語による授業の質を向上させるための具体的な手法が紹介され、参加者は実践を通じてスキルを磨いた。主な内容は以下の通り。

アイスブレーキングの重要性
学生の緊張を和らげ、授業への積極的な参加を促すために、自己紹介や「最近笑ったこと」「驚いたこと」「感動したこと」などの話題を活用する方法が紹介された。

話すスピードの最適化
英語での講義においては、単語数ではなくシラブル数を意識し、適切な速度で話すことが重要であることが説明された。

シンプルな単語の活用
難解な語彙を避け、わかりやすい表現を用いることで、学生の理解を促進できることが示された。

文化的背景の理解
異文化間の価値観の違いを理解し、例えば「謝罪の概念が文化によって異なる」といった点を踏まえて、適切に対応することの重要性が強調された。

学生の英語レベルの違いへの対応
英語能力にばらつきがある学生に対し、どのように適切なサポートを提供するか、具体的な事例とともに紹介された。

実践的な演習
参加者は実際に英文を読み上げ、互いの話す速度を計測しながら、適切なスピードを体感する演習を行った。参加者からは「思ったよりも自分が早口であったことに気づいた」といった声が寄せられた。
また、多様な文化的背景を持つ学生の発言や要望にどのように対応すべきかについて、グループ・ディスカッションを通じて意見交換を行った。

本研修を通じて、参加者は英語による講義のスキル向上に必要な知識を深めるとともに、実践的な指導力を高める機会を得た。国際連携本部では、今後も本学の国際化を推進するため、英語による授業運営に役立つ研修を継続的に実施していく予定である。