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国際連携・留学

世界と出会う機会を、もっと身近に—「Japan in Transition Summer Program」が描く、新たな学びのかたち

2026年08月28日
明治大学 国際教育事務室

Welcome ReceptionWelcome Reception

Welcome ReceptionWelcome Reception

Yamanaka CampYamanaka Camp

Field trip to Mt. FujiField trip to Mt. Fuji

Final PresentationFinal Presentation

Farewell ReceptionFarewell Reception

  明治大学は20267月、海外協定校の学生を対象とした英語による約2週間の短期受入プログラム「Japan in Transition Summer Program(以下、JiT。)」を開催しました。

本プログラムは、上野正雄学長が掲げる重点政策である「大学そのものの国際化」を具体化する取組として、学長ファンドの支援を受けて実施した本学教職員によるパイロット事業です。ハワイ、米国本土、タイの3か国・地域から11名の学生を迎え、本学学生18名が「JiT Supporters」として運営に参画しました。また、公開講義やフィールドトリップには「JiT Supporters」以外の本学学生も参加し、延べ約300名の学生の応募を受け、海外学生との交流を通じて国際的な学びを深めました。 

JiTは、海外から学生を受け入れることだけを目的としたプログラムではありません。
留学に行く学生だけでなく、より多くの学生がキャンパスで世界と出会い、多様な価値観に触れ、自らの可能性を広げる。そのような国際交流の機会を日常の中に生み出したいという思いから企画されました。海外派遣と海外学生の受入れを両輪として、明治大学のキャンパスを国際的な学びと交流の場へと変えていく。JiTは、学長の重点政策を具体的な教育実践へとつなげる新たな挑戦です。

Find Your Oshi」を通して、現代日本を多角的に学ぶ
 プログラム全体のテーマは、「Find Your Oshi」。参加学生は、自分自身の「推し(Oshi)」を見つけることを入口に、日本文化や社会をさまざまな視点から探究しました。期間中は、本学教員に加え、戦略的パートナー校であるハワイ大学およびシドニー大学の教員を含む11名の教員が、全12回の英語講義を実施しました。講義では、Kawaii文化、AIと法制度、防災、人口減少、多文化共生、折り紙工学、発酵文化、日本のポップカルチャーなど、総合大学ならではの幅広い専門分野から現代日本を読み解きました。

学生たちは、講義で得た知識をフィールドトリップやグループワークで確かめながら、自らの「推し」に込められた日本社会の魅力や課題を考察しました。そして最終日のFinal Presentationでは、それぞれの学びを結び付け、「私たちの推しは、現代日本をどのように映し出しているのか」をテーマに英語で発表しました。知識を覚えるだけではなく、自ら問いを立て、考え、伝える。この学びのプロセスそのものが、JiTの中で大切にした教育設計です。


総合大学だからこそ実現できた、「人」と出会う学び
 JiTでは、教室の外にも数多くの学びの場を用意しました。防災施設や多文化共生のまちを訪れるフィールドトリップ、明治大学漫画図書館や漫画研究会との交流、体育会相撲部との交流など、本学ならではの教育資源を生かした体験型プログラムを実施しました。そして、プログラムの象徴ともいえるのが、山中セミナーハウスでの23日の合宿です。海外学生と本学学生は寝食を共にしながら、グループワークやレクリエーション、夜遅くまで続く対話を通して親睦を深めていきました。

共同生活の中では、言葉や文化の違いを越えて自然と助け合う姿が見られ、教室では生まれにくい信頼関係が築かれていきました。「人との出会いが学びになる」。その考えのもと、学生同士が語り合い、協働し、挑戦できる時間を丁寧に積み重ねたことも、本プログラムが大切にした教育設計の一つです。

学生が学生を育てる、新しい国際交流
 本プログラムでは、本学学生18名が「JiT Supporters」として運営に参画しました。

サポーターは運営を補助する存在ではなく、海外学生と共に学び、考え、成長する「学びのパートナー」です。ウェルカムパーティーやフィールドトリップ、山中セミナーハウスでの交流企画、フェアウェルレセプションに至るまで、学生自身が企画・運営を担い、一人ひとりが主体的にプログラムづくりに関わりました。そこには、「学生が学生を育てる」という思いが込められています。国際交流は、誰かが与えるものではなく、人と人との関わりの中で育まれていくもの。その考えを、学生自身が体現してくれました。


Ohana」と呼べる仲間ができた

 2週間プログラム終了後のアンケートでは、留学生の総合満足度は4.895点満点)、参加推奨度は5.00という非常に高い評価となりました。

ハワイ大学の学生からは、

14日間という短い期間だったが、参加者全員が『Ohana(家族)』のような存在になった。」

という感想が寄せられました。

また、日本人学生からは、

「留学経験はなかったが、海外の学生と本気で向き合ったことで、自分の世界が大きく広がった。」

という声も聞かれました。

国際交流は、留学へ行く人だけのものではありません。キャンパスで出会い、共に学び、互いを理解する。その経験は、一人ひとりにとって世界への扉を開く「最初の一歩」となりました。


キャンパスから世界へ。そして、次の世代へ。
 本プログラムを企画したコーディネーターの高馬京子教授は、「戦略的パートナー校等との交流をさらに発展させるとともに、明治大学のキャンパス内に4年間の学生生活の中で誰もが気軽に国際経験を積むことができる環境づくりをさらに目指したい」と話しています。(コメント調整予定)

JiTは、海外学生を受け入れるだけの短期プログラムにとどまりません。世界中の学生と明治大学生が互いに学び合い、キャンパスそのものを国際交流の舞台へと変えていく、新しい教育プログラムです。

今後は、より多くの学生が参加できるよう年複数回の開催や正課科目化も視野に入れながら、さらなる発展を目指します。

そして、この2週間で生まれた出会いや学びが、参加した学生一人ひとりの挑戦へ、さらに次の世代の学生へと受け継がれていくことも、このプログラムが目指す大切な価値です。

 一人の学生が世界と出会うことが、やがて大学を変え、社会を変えていく。

Japan in Transition Summer Program」は、その最初の一歩を明治大学は応援します。