私が申請書を書き始めたとき、研究計画はあるものの、何から書き始めたらよいか分からないと感じました。そこで、私が初めて競争的資金に応募する際、人の目に留まる申請書を書くためにやってよかったと思ったことを2点挙げます。
1つ目は他人が書いた申請書を読むことです。先人の申請書の内容は模倣してはいけませんが、枠組みは真似をしてもよいです。例えば、背景から目的への導入の仕方、申請書特有の言い回し、ハイライトの使い方、どんな図表を盛り込むか、図表の大きさや数等です。様々な申請書を読んで、よいと思った部分は自分の申請書に積極的に取り入れることをお勧めします。
2つ目のポイントはたくさんの人に申請書を見てもらうことです。指導教員や先輩には複数回添削していただいた他、理工学研究科に在籍していた友人にもみてもらいました。DCの審査区分は大きい枠組みなので、ほとんどの場合において、審査員は申請者の研究の専門外であると想像されます。従って、自分の専門とは異なる人が読んでも申請研究の良さが伝わることが重要であり、所属研究室外の人にも添削してもらうことをお勧めします。私は申請書の作成が間に合いませんでしたが、明治大学には申請書の添削サポートがあります。例年4月上旬がサポート応募の締め切りなので、ここまでにドラフトを作成することを目指すとよいと思います。