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学振特別研究員採用者体験談15

※採用者の意向により、氏名は公開しておりません。(研究分野:生体医工学)

2020年度DC2採用

在学中の所属:理工学研究科 電気工学専攻 健康医工学研究室

(1)学振特別研究員へ申請しようと思ったきっかけ

 研究者としての将来設計を考えたときに、若手研究者の登竜門である学振特別研究員の申請に挑戦してみたいと思いました。
また、今後挑戦していくことになる科研費などの研究費申請の練習、研究者の卵としての自分のポテンシャルの客観的な把握をするよい機会だとも考え、応募することにしました。

(2)学振特別研究員の申請開始時期及び申請を終えるまでの期間について

 不採択Aだった2019年度の申請書を加筆・改良していく形で、申請書の作成開始から完了までは約3週間程度かかりました。作成開始前に指導教員に申請内容について相談をし、原稿の修正のやりとりに学内締切ギリギリまで何度もお付き合い下さいました。

(3)申請書作成時の留意点、苦労話、採用につながったと思うポイント等

 慣れない書類の作成に向き合う中で、書いては消すなど、全く進まない日もありました。進まないときは、ネットや学内など閲覧可能な採択された科研費・学振特別研究員の申請書から表現方法や書き方のコツを学び、活かせそうな表現等は申請書に取り入れました。
また、見やすさ、申請書だけをみて実現できそうな雰囲気を感じるか、などを意識して作成し、家族など研究について専門外の人にも見てもらい、なんとなくわかるか、期待感などを確認してもらいました。

(4)特別研究員になって良かったと実感したこと

 専門分野の比較的近い学外の研究者(審査員)から採択という評価をして頂けたことが、研究を続けていく上での励みになっています。また、給与や明治大学の授業料免除制度に加えて、特別研究員奨励費という自由に使える研究費など金銭面を不安に思うことなく、研究に没頭できる環境が作れることが良かったです。奨励費では、今後の研究に必要不可欠な物品を購入できました。
さらに、申請書類作成を通じて、論理的な思考力やわかりやすい書類の書き方、研究者としての考え方を見直す機会が得られました。

(5)特別研究員を目指す本学大学院生へのアドバイス

  まず、申請書の作成を通じて、自分の過去・現在・未来の研究について、具体的かつ論理的に熟考し、わかりやすく説明をするトレーニングができます。もし、不採用だったとしても、その過程自体が今後の研究生活に必ずプラスになると思います。不採用通知は確かに落ち込みますが、それは私にとって、自分の研究を見直し、研究の軌道修正の機会となり、次年度の採用に繋がりました。また、採用された時の喜び、それを指導教員含めた周囲の人々と分かち合えたことは、忘れないと思います。頑張ってください!!