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学振特別研究員採用者体験談17

片山 徳賢 氏(研究分野:農学・環境学)

2021年度DC1採用

在学中の所属:農学研究科・農芸化学専攻 環境バイオテクノロジー研究室

(1)学振特別研究員へ申請しようと思ったきっかけ

 就職活動時に、もう少し研究を行ってみたいかもしれないと考えたからです。学振に採択されることにより、研究費とは別に研究奨励金が与えられるので、金銭面での不安を解消できると判断しました。また、申請前に原著論文が採択していたことからも、採択率が多少は上がるのかもしれないと考え、申請してみようと考えました。

(2)学振特別研究員の申請開始時期及び申請を終えるまでの期間について

 申請を決断した時期:修士2年の4月上旬くらい
 作成しだした時期:同上、たぶん前から博士進学を決めている人はもっと早いと思います。
 作成期間:2~3週間。学内締め切りまで、指導教官と5往復ほど校正・修正を行いました。
 

(3)申請書作成時の留意点、苦労話、採用につながったと思うポイント等

 まず、独自性を見出すことが難しかったです。自分の専門分野から、どのように解明するのか、またその研究方針がどのように独自なのかを外部の審査員に審査していただくため、客観性を重視しました。
研究内容の書き方のTipsについては、先人たちの方が有用だと思いますので割愛しますが、自分は研究者を目指す理由などでも工夫しました。具体的には、何故この研究を行うのか?という問いに、故事成語のようなものを織り込んでみましたが、採択にかかわったかはわかりません(笑)。

(4)特別研究員になって良かったと実感したこと

・月20万円近くの研究奨励金(給料)を頂けるため、金銭的な独立。また、明治大学では学振採択者は学費が全額免除になるため、余裕をもって研究に専念できている。
・年100万円弱の研究費が交付され、研究計画がしっかりと進められる。
・学生だけでなく「学振特別研究員」という肩書も持つことになるので、自身も研究者の一部であるという自覚を強く持ち、研究へのモチベーションが上がった。

(5)特別研究員を目指す本学大学院生へのアドバイス

 現在の社会では、博士課程進学者が減っているといわれています。しかしながら、博士号は一生使える資格であり、それを得るために進めた日々のスキルは全ての仕事に役立つと考えられます。
アカデミアで生きる場合にも、申請書は研究費獲得のために避けては通れない道であります。また、申請書の形で自分の研究をまとめることによって、視えてくるものがあると思いますので、是非チャレンジしてみてほしいと思います。明治大学と共に、前へ!
挑戦される皆様へ、ご健闘の祈りをもって結びとさせていただきます。