まず、様々な方に添削して頂いたことは一番に重要であった。申請書類は文量が多いため、書類全体で辻褄を合わせることが難しい。また、同じ申請書と長い時間向き合うことになるので、ゲシュタルト崩壊を起こし、説明不足や単純なミスにも気が付きにくい。まっさらな気持ちで他人に申請書を読んで頂けたことは、非常に有難いことであった。添削して頂くことを考えると、相手の都合も考えて、書類作成の時期は少なくとももう1ヶ月は早い方が良かったように思う。
また、英語論文を一報持っていたことは、大きかったように思う。私の場合、2月末に投稿した論文が申請書類提出のほんの数日前に通った(一方で11月に投稿した論文は再実験を繰り返し、もう数ヶ月闘うことになった。)。精神衛生のためにもさっさと論文は出した方が良い。
その他読みやすくするための工夫として、適切にフォントを変え行間を取ること、目的や重要性は一目で分かるようにすること…など細か点は多々あるが、基本的には過去の採用者がブログなどで伝授してくれているコツを片っ端から読んで、取り入れた。
苦労話ではないが、自分が研究者に向いている理由をアピールする項目では、自己分析の末自信を喪失し、軽く落ち込んだ。