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学振特別研究員採用者体験談20

神保 康紀 氏(研究分野:設計工学)

2021年度DC2採用

在学中の所属:理工学研究科・機械工学専攻 設計工学研究室

(1)学振特別研究員へ申請しようと思ったきっかけ

 申請書の作成を通して、研究者としての能力を高められると思ったからです。
また、個人で使用できる研究費を獲得することで、より自由に研究が行えるようになることも申請した理由の一つです。

(2)学振特別研究員の申請開始時期及び申請を終えるまでの期間について

 私は博士後期課程への進学を決断した時期が遅く、特別研究員に申請しようと思ったのは進学後でした。
そのため申請は2年目のDC2からで、これも不採用になりました。
3年目は4月初旬から申請書を作成し始め、5月中旬に一度大学に提出しています。
しかし、新型コロナの影響で申請書の締め切りが一か月ほど伸びたため、内容を修正して締め切り間際に再提出しました。

(3)申請書作成時の留意点、苦労話、採用につながったと思うポイント等

 前年度に申請したDC2の申請書は不採用でした。過去の研究を説明する部分で、今まで着手してきた研究をなるべく全て記述しようと思い、終始抽象的な内容になってしまったことが反省点としてあります。
採用された申請書では、今後の研究に関連する内容を、明確に、具体的に記述するように心がけました。

(4)特別研究員になって良かったと実感したこと

「申請のきっかけ」にも書きましたが、個人で自由に使える研究費が獲得できたことです。研究費を実際に使用することで、博士課程の学生のうちから、科研費の執行方法や使用ルールを理解することもできました。
また、明治大学の制度で学費が免除になったことも、経済的な面で良かったです。

(5)特別研究員を目指す本学大学院生へのアドバイス

 自分の研究テーマについて、研究の位置づけや特徴などを自分で整理しつつ、指導教員の指導を受けながら理解を深めるということを普段から行ってきました。興味のある研究を主体的に行い、それについて深く考えるという基本的な研究活動の繰り返しが、採用につながったのだと思います。