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学振特別研究員採用者体験談23

小口 純矢 氏(研究分野:情報学)

2022年度DC1採用

在学中の所属:先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻 森勢研究室

(1)学振特別研究員へ申請しようと思ったきっかけ

 博士前期課程から学費はすべて自分で賄っていたので、後期課程に進む上で特別研究員の奨励金は魅力的でした。
仮に不採用だったとしても、審査結果によっては学費が減免されるなど申請者への支援制度が明治大学は充実していたので、とりあえず出すだけ出してみようと思い申請しました。

(2)学振特別研究員の申請開始時期及び申請を終えるまでの期間について

 博士前期課程1年の初旬あたりからどのような研究テーマで出そうかくらいはぼんやり考えていました。2月になると、ちょうど私の所属している情報処理学会で申請書のメンタリングを企画されていたので参加することにしました。それからは3月に書き方のレクチャーを受け、4月下旬にドラフトのチェック、あとは5月下旬の締切までひたすらブラッシュアップ、という流れです。

(3)申請書作成時の留意点、苦労話、採用につながったと思うポイント等

 学会の参加者や論文の査読者は同じ研究分野の方がほとんどですから、ある程度説明を省いても理解してくれます。一方申請書の審査区分はかなり広い分野にまたがりますから、専門分野からは遠い研究者が読むかもしれません。限られたスペースに非専門家にも伝わるような書き方をしなければならず、最終稿は初稿と比べほとんど別物というくらい修正しました。

(4)特別研究員になって良かったと実感したこと

 やはり経済的な不安から離れて研究に集中できることが一番大きいでしょうか。採用が内定したことが効いたのか、前期課程の奨学金の返済を全額免除していただけることにもなりました。また、奨励費として年間約100万円の研究費が交付されるので、お金のかかる実験や出張にも行きやすくなりました。

(5)特別研究員を目指す本学大学院生へのアドバイス

 特別研究員には国公立大や実績のある研究室の学生ばかりが採用されるわけではありません。
自身の能力と研究テーマの価値を適切にアピールできれば、誰にでも門戸は開かれています。