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学振特別研究員採用者体験談26

宮崎 翔太 氏(研究分野:生物系科学)

2022年度DC2採用

在学中の所属:農学研究科生命科学専攻 中村研究室

(1)学振特別研究員へ申請しようと思ったきっかけ

 博士後期課程進学に当たって、特別研究員に採用されると毎月の生活費と研究に使えるお金がもらえると聞いて、むしろ申請しない理由がありませんでした。

(2)学振特別研究員の申請開始時期及び申請を終えるまでの期間について

 学内締め切りの1か月前くらいから準備し始めたと思います。DC1とDC2に1回ずつ応募しましたが、どちらも5往復くらい指導教員とやり取りしました。DC2のときには学外の研究協力者の方にもコメントをもらいました。

(3)申請書作成時の留意点、苦労話、採用につながったと思うポイント等

 初めて書くときは、実際の申請書(落ちたものも通ったものも)を先輩や先生・大学の学振閲覧サポート(?)に見せてもらうのが全体像を理解するのに一番手っ取り早いと思います。
また内容に関しては、聞かれていることにしっかりと答えられているかがポイントだと思います。各セクションには「~について記入してください。」と注意書きしてあるので、それに答えられている文章になっているか確認するとよいと思います。
私はDC1のときに「不採用(補欠繰り上げなし)」だったので、申請書自体はそれなりに評価してもらえたのだなあと前向きな気持ちでDC2に臨むことができました。ただ、審査結果を見ると研究内容の評点がほかに比べて低かったので、DC2では審査員が「なんで?」と思うことのないようにロジックを詰めたのと、仮説通りにいかなかった場合の対処や採用期間中のスケジュール感などを盛り込んで、説得力を増しました。
またDC2に応募する年度で、申請書のフォーマットがだいぶ変わったのですが、後半のエッセイを書く量が増えた分めいっぱいアピールしました。
思うに、フォーマットも変わって最近は(DCは)オリジナリティが求められていそうな気がするので(違ったらごめんなさい)、「自分にしかできないこと(武器・長所)」や「自分がどんな研究者でありたいか」を分析して記述するとよいと思います。
任期の終わった審査員の方は公開されているので、もし知った名前があればどんな人に読んでもらえるかがイメージしやすいと思います。
審査員が戻って読むことのないように平易な言葉を使ったり、強調したいところのフォントを変えるなど、読み手を意識した構成を心掛けました。学振のHPにも特別研究員の審査方針が明記されているので、申請書作成に行き詰まったときは、なにが求められているかを再度確認しましょう。

(4)特別研究員になって良かったと実感したこと

 特別研究員採用期間中の学費が免除されるのがとても大きいです。年金や保険料、物価も高くなったりと何かと出費がかさむ年齢とご時世で、金銭面の不安なく研究活動を続けられるのは心の健康的にも助かっています。

(5)特別研究員を目指す本学大学院生へのアドバイス

 抜かりなくがんばってください。初めての作業できついことも多いかもしれませんが、がんばった後はおいしいものたくさん食べてたっぷり寝てください。