教務担当副学長 加藤 久和
明治大学副専攻プログラムにつきましては、7月2日開催の学部長会の審議を経て、制度の導入が認められ、7月15日開催の教務部委員会において、各学部からのプログラム提供に係る検討依頼をさせていただきました。これまで多くの方々に貴重なご意見・ご示唆を賜り、誠にありがとうございました。
副専攻プログラムは、学長方針で示されているように、明治大学が有する総合性と多様性を活かした、強くしなやかに連携する教育体制を整備することを目的とするものであり、学生に複数の視点を持ち、自ら考える機会を提供していきたいという趣旨でスタートする制度です。
副専攻プログラムの導入によって、これまで培ってきた学部に基礎を置く練り上げられた学問体系に加え、フレキシブルで多様かつ先端的な知の提供を行うことが可能となると期待しております。学生にとっては、大学進学後に広がった新たな関心に対応した他分野の講義を体系的に受講することができるようになり、他学部での受講による友人関係の広がり、就職活動などにおける自身の強みのアピールや卒業後の専門性の向上などに貢献するものと考えております。
このたびの副専攻プログラムの提供依頼にあたっては、制度導入までに各学部からいただいた意見を基に、さらなる制度的な改善に努めてまいりました。具体的には、主催学部が認め、かつ実験実習費の支出を伴わない場合には、実験、実習、演習、実技の科目についても副専攻プログラムに組み込むことを可能としたこと、2学部を上限に複数学部が共同で1つのプログラムを主催することを可能としたことの二点です。この改善により、より柔軟かつダイナミックな副専攻プログラムの構築が可能になります。
これまでは制度導入に係る議論が中心でしたが、今後は、制度をいかに育み、学生にとって実のあるプログラムを提供していくかを検討する段階に入ります。まさにこれからが本番であると認識しております。事務室の方々にもご協力いただくことになりますので、よろしくお願いいたします。
これまでご説明してきましたように、副専攻科目は特定の学問領域又はテーマ(現代的課題等)に沿った授業科目によって構成されることとなります。多くの先生方から制度の趣旨に沿った多様でかつ学生の学びを深められるような科目のご提案・ご提供を頂ければ、まさに本制度の趣旨に沿うものとなるかと考えております。ぜひとも、学生の新たな教育機会を生み出すためにも、副専攻プログラムのご提供について、各学部でのご検討を賜れれば幸いです。