国際交流担当副学長 高馬 京子
近年の不安定な為替相場や物価高を受け、既存の中長期海外派遣留学助成金をより広く、より多くの優秀な学生を対象とした経済的支援制度へと改編します。また、外国人留学生を対象とした奨学金制度の見直しについては、各奨学金制度における目的を明確に定めることで、より適切に運用できる枠組みへ改めました。各制度の改編内容は次のとおりです。
【海外派遣留学助成金制度の改編】
(2027年度から適用予定)
●「外国留学奨励助成金」は、部局間/大学間協定留学(交換型/授業料負担型)、認定留学と様々なタイプの留学を広く支援します。受給資格のある申請者に対し、現行の外国留学奨励助成金の「経費助成」額を増額支援することに加え、成績上位者に対し、追加の経費助成を行います。留学経費、授業料に対する助成額は年間最大約220万円となり、現行制度よりも70万円の増額となります。
●「トップユニバーシティ留学助成金」は、一人当たりの支給金額の上限700万円を維持しつつ、現地学生との交流を推進する留学を後押しするため、秋出発のプログラムを対象とします。また、多様な学びを推進するため、大学間/部局間協定校の交換型プログラムの中でThe Times Higher Educationなどが発表する大学ランキングで100位以内に入っている、米国・英国以外の大学の留学プログラムも対象とします。
【外国人留学生を対象とした奨学金制度の改編】
(2026年度から適用予定)
各奨学金制度における目的を明確化し、①経済支援のための「明治大学私費外国人留学生奨学金」、②学業奨励のための「明治大学私費外国人留学生学業成績優秀者助成金」、③入学試験の成績が特に優秀な学生のための「明治大学私費外国人留学生特別助成金」に加え、新たに④本学における国際交流を活性化させるための制度として、「明治大学交換留学生受入促進助成金」を制定しました。
このように、派遣・受け入れ双方の奨学金の充実により、学生のモビリティを促進させ、また併せて明治の学生や留学生がともに学ぶ国際共修の機会を広げ広げていくことで、明治大学の国際化をより力強く推進していきます。