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学長室

自己点検・評価 評価委員会による評価結果(大学への提言)について

2025年03月26日
明治大学

自己点検・評価 企画部会長
学長室専門員 石原 康利

去る2024年12月16日に、理事長が委員長を務める『自己点検・評価 評価委員会』が開催されました。この委員会の役割は、自己点検・評価体制図に示す通り、学部・大学院・関連部署(学部等委員会)が行った「部門別自己点検・評価」に基づいて、学長が委員長を務める『自己点検・評価 全学委員会』で取りまとめた報告書を評価することにあります。

特に、学外有識者(本年度は4名)を含めて客観的な視点から内部質保証システムの適切性を点検し、改善事項を提言することを目的にしています。

本年度の「Ⅱ 評価委員会による評価」は「2023年度 明治大学 自己点検・評価報告書」に掲載の通りですが、(1)学生の学修成果の可視化に関して、①アセスメント・プランの定着促進・活用を進めること、②大学院研究科における「独自のアセスメント」を再考すること、(2)「大学における学びに関するアンケート」に関して、①各学部・研究科内における認識を共有することの3項目について提言されています。

これらの項目については、半年後をめどに進捗状況を確認することになっていますので、学長室でも学習成果の向上に向けた実効的な施策を検討し、『自己点検・評価 全学委員会』を通じて関係部署へ取り組みをお願いしたいと考えています。

学外有識者の委員の皆様には、数百ページにおよぶ「自己点検・評価報告書」、「アセスメント・プラン」、「各種規定」、「データ集」を丁寧に精査いただき、本学の理念・目的、教育目標および各種方針の実現に向けた点検・評価に係る取り組みに対して、それぞれの立場から的確なコメントとともに高い評価をいただきました。その一方で、点検・評価結果がPDCAサイクルにおけるアクションに至っていないことへの懸念もいただいています。“「評価疲れ」を考える”(「じゅあ JUAA」(No.71) 大学基準協会)で論じられているように、点検・評価に終わらせず、教育の充実と学習成果の向上に向けた取り組みに繋げることが「評価疲れ」に陥らないことになりますので、ご協力をお願い申し上げます。