福宮学長によるメッセージ「文部科学省が公募する3事業への採択にあたって」
2012年09月25日
明治大学 学内ニュース解説
次代を拓く、新たな扉を開くとき
学長 福宮 賢一
例年にない厳しい残暑が続いていましたが,後期が始まり,キャンパスに学生が戻ってくるのにあわせて,その暑さも一段落したように感じます。早いもので学長職を拝命してから半年が過ぎました。大学を取り巻く厳しい環境の中,「出来ないと言わない,どうしたら出来るかをひたすら考え,立ちはだかる壁を乗り越える工夫をする」を信条として,解決を求められる大きな課題の数々に取り組んでいます。
このたび,文部科学省が公募する「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援」のプログラムに本学から申請した3件の取組みが採択されました。
○大学間連携共同教育推進事業(明治大学・立教大学・国際大学による共同申請)
-国際機関等との連携による「国際協力人材」育成プログラム-
取組責任者:長尾 進 副学長・学長室専門員長
(応募件数153件,採択件数49件,採択率32.0%)
文部科学省ウェブページ
平成24年度「大学間連携共同教育推進事業」の選定状況について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/renkei/1325191.htm
○大学の世界展開力強化事業~ASEAN諸国等との大学間交流形成支援~
-日本ASEANリテラシーを重視した実務型リーダー育成プログラム-
取組責任者:勝 悦子 副学長(国際交流担当)
(応募件数71件,採択件数14件,採択率19.7%)
文部科学省ウェブページ
平成24年度「大学の世界展開力強化事業~ASEAN諸国等との大学間交流形成支援~」の採択事業の決定について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/09/1326071.htm
○グローバル人材育成推進事業(タイプB:特色型)
-『「強い個」をベースとした”Empowered Public”創成人材』の育成と輩出-
(応募件数111件,採択件数31件,採択率27.9%)
取組責任者:勝 悦子 副学長(国際交流担当)
文部科学省ウェブページ
平成24年度「グローバル人材育成推進事業」の採択事業の決定について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/09/1326068.htm
いずれの取組みも,グローバル化社会において求められる人材として,深い専門知識に裏付けられた論理的思考力と,異文化理解や人類愛への共感に支えられた豊かな教養とを備え,未来開拓力のある学生を育成することを目指すものです。
本学では,2009年の国際化拠点整備事業(グローバル30)の採択以降,急速に国際化を進捗させてきました。2009年度末と2011年度末の各指標を比較すると,外国人留学生の受入れ数は874名から1,202名,本学学生の海外大学への派遣者数は372名から664名,海外大学の協定校数は118校から171校となっています。
私たちは,この3年間で一段と高いステージに上がりました。この成果を発展的に継承し,質的な飛躍を実現することが,私の使命であると考えています。 今回採択された3件の取組みは,私たちが次に開くべき「新たな扉」です。失敗を恐れず,躊躇や逡巡から決別して,より高い目標に向かって一歩を踏み出すことが次代を拓くものと確信します。
学生の皆さんは,明治大学がサポートするカリキュラムやプログラムを活用して,強くしなやかな「個」を養い,夢の実現を目指してください。本学教職員の皆さんは,本学の使命である「世界へ — 「個」を強め,世界をつなぎ,未来へ —」を実現するべく,共に新たな地平を切り拓いていきましょう。そして最後に,校友,父母及び本学の教育研究活動に協力くださっている皆様には,本学の前進と発展に,更なるご理解ご協力賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。