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学長室

明治大学・関西大学 IRシンポジウム「私立大学におけるIRの可能性」を開催

2019年01月15日
明治大学 学長室

 シンポジウム会場 シンポジウム会場

 フロアの質問に応える千田副学長 フロアの質問に応える千田副学長

 山本氏による報告 山本氏による報告


 明治大学と関西大学は12月22日(土)、IRシンポジウム「私立大学におけるIRの可能性」を関西大学・梅田キャンパスで開催しました。シンポジウムは、明治大学の教学マネジメントの支援を重視するIRの取組みと、関西大学の学習支援を重視する教学IRの取組みから、大学改革への機動力となるIRのあり方を議論するため、今回初めて共同開催したものです。

 第1部の事例報告では「IRの活用と可能性-IRはプログラムレビューを支援できるか」をテーマに、明治大学から山本幸一氏(教学企画事務室・IR運営委員会専門部会員)が、教育の国際化や研究の重点化などの教学マネジメントを支援するデータ分析例を紹介しながら、IRが支援するプログラムレビューや学習成果の可視化に向けた試みについて報告を行い、続いて関西大学の川瀬友太氏(教育開発支援室・教学IR室)が、内部質保証システムの重層的な取り組みの中でのボトムアップ型の教学IR体制を紹介し、一部の学部で実施されている学生調査のフィードバックシステムを報告しました。

 第2部では、関西大学の森朋子教授(教育推進部)の進行により、「私立大学だからこそのIRのあり方」をテーマにパネルディスカッションが行われました。パネリストには、関西大学から芝井敬司学長、明治大学から千田亮吉副学長(IR運営委員会委員長)、さらに報告者の山本氏、川瀬氏が参加し、各大学の課題や今後の展望、大学ブランド力の強化とIRの役割など、多彩な切り口をテーマに議論が行われました。
 芝井学長が「良い意味で両大学のIRは異なる側面を持ちながら機能している。学長などのマネジメント層がIRを活用して政策を議論する、明大の取組みは羨ましいと思う」と述べると、千田副学長からは「合理的根拠に基づく政策形成、すなわちEBPM(Evidence-Based Policy Making)は経済分野では一般的になりつつある。データ分析をもとに授業改善を行う関大の取組みは、FDとしても重要な観点だ」と応えました。

 当日は、全国の83大学・機関から約150人の参加があり、フロアからも「padlet」を活用したリアルタイム質問が活発に行われ、盛況のうちに終了しました。

※ IR(インスティテューショナル・リサーチ)
大学や学部執行部等が行う教育研究や大学運営の政策立案や継続的改善に向けた意思決定を支援するために、客観的なデータ分析に基づき、必要な情報を提供(レポーティング)すること。

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