「明治大学の大学院研究体制・文化に学ぶ」〜マレーシアからの調査団来日〜
2022年12月23日
明治大学
11月30日、マレーシアの私立大学ではトップクラスにランキングされるUCSI大学のカイルル・ザハリーン団長とワン・カンハン研究調査部長並びにマレーシア工科大学(UTM)のネリダ・ユソフ准教授が、明治大学駿河台キャンパスのマレーシア工科大学サテライト・オフィスを訪れた。
一行は、明治大学の大学院における研究体制と研究文化を調査研究した上で、マレーシアの大学院教育に導入したいとして、意見交換のための会合を堀江正彦学長特任補佐に依頼したもので、明治大学からは、熊野照久・理工学研究科教授、岡田浩一・経営学研究科教授とシャリ・ユソフ経営学研究科特任教授、登尾浩助・農学研究科教授とマレーシア人の大学院留学生タスビア・ユソフ並びに明治大学理工学研究科を卒業し現在東京大学で研究活動しているマレーシア人エイミー・ポー女史が参加し、活発な意見交換が行われた。
冒頭のマレーシア側の趣旨説明の後、堀江学長特任補佐より、1981年にマハティール首相が提唱した「東方政策」は、日本の戦後の復興過程に学ぶとともに、マレーシアの若者が世界一流の工学教育を受けながら、規律、労働倫理、時間厳守などの日本人の行動形態と生活文化を身につけることが、マレーシアの国造りに必須であるとの考えに基づいて、毎年数百人の学生の日本留学をスタートさせたこと、その流れを受けて、2012年にクアラ・ルンプールに開校したマレーシア日本国際工科院(MJIIT)における日本式工学教育の中核に置いたのが、日本の伝統的な研究方式の「講座制」であり、その欠陥を補う形での「イノベーションi-講座制」の導入であったこと、この「i-講座」では教授、准教授やポスドクや研究員が共に議論しながら研究を行うことなどにより、日本文化や日本的価値を体現した工学教育を導入することを眼目にした旨を説明した。
参加した教授からは、各研究科における研究体制の現状説明と大学院生であった時代の経験からも「講座制」が上手く機能する場合とそうでない場合とがあり功罪相半ばするものの、大学院生や学部生を集めた研究発表と進捗説明を教授とともに毎週行うことは大いに意味があるとの説明があり、マレーシアからの留学生や卒業生からも、明治大学における大学院工学教育では、世界一流の工学機器を駆使しながら、在籍する数年の間にどのように研究を進めれば良いかが事前に良く理解でき、教授陣や先輩・後輩との人間関係や日本人の頑張り屋スピリットなどに刺激されるなど、マレーシアにない利点が多くあり、満足している旨の意見が寄せられた。
また明治大学では、卒業生に成功している人物が多く、大学に対する研究推進のための寄附もしてくれていて、教授陣にとっても学生にとっても大いに励みになっていること、また経営学研究科では成功している社長・CEOに大学での特別講義をお願いしていて、学生にも好評であることなどが披露された。
また留学卒業生からは、年に一度ではあったが、教授や院生・学生など一緒に合宿した経験が研究成果にも繋がっていること、明治大学への留学生活として忘れられない思い出となっている旨の経験談も披露された。
マレーシア側からは、本日の意見交換で明治大学の大学院における研究体制や研究文化から多くのメリットを学ぶことができ、それらの良い点をマレーシアの大学院研究に生かしていくための報告書を作成する予定であること、今後成果物の共同出版や明治大学からの来校を期待する旨の要望があった。
一行は、明治大学の大学院における研究体制と研究文化を調査研究した上で、マレーシアの大学院教育に導入したいとして、意見交換のための会合を堀江正彦学長特任補佐に依頼したもので、明治大学からは、熊野照久・理工学研究科教授、岡田浩一・経営学研究科教授とシャリ・ユソフ経営学研究科特任教授、登尾浩助・農学研究科教授とマレーシア人の大学院留学生タスビア・ユソフ並びに明治大学理工学研究科を卒業し現在東京大学で研究活動しているマレーシア人エイミー・ポー女史が参加し、活発な意見交換が行われた。
冒頭のマレーシア側の趣旨説明の後、堀江学長特任補佐より、1981年にマハティール首相が提唱した「東方政策」は、日本の戦後の復興過程に学ぶとともに、マレーシアの若者が世界一流の工学教育を受けながら、規律、労働倫理、時間厳守などの日本人の行動形態と生活文化を身につけることが、マレーシアの国造りに必須であるとの考えに基づいて、毎年数百人の学生の日本留学をスタートさせたこと、その流れを受けて、2012年にクアラ・ルンプールに開校したマレーシア日本国際工科院(MJIIT)における日本式工学教育の中核に置いたのが、日本の伝統的な研究方式の「講座制」であり、その欠陥を補う形での「イノベーションi-講座制」の導入であったこと、この「i-講座」では教授、准教授やポスドクや研究員が共に議論しながら研究を行うことなどにより、日本文化や日本的価値を体現した工学教育を導入することを眼目にした旨を説明した。
参加した教授からは、各研究科における研究体制の現状説明と大学院生であった時代の経験からも「講座制」が上手く機能する場合とそうでない場合とがあり功罪相半ばするものの、大学院生や学部生を集めた研究発表と進捗説明を教授とともに毎週行うことは大いに意味があるとの説明があり、マレーシアからの留学生や卒業生からも、明治大学における大学院工学教育では、世界一流の工学機器を駆使しながら、在籍する数年の間にどのように研究を進めれば良いかが事前に良く理解でき、教授陣や先輩・後輩との人間関係や日本人の頑張り屋スピリットなどに刺激されるなど、マレーシアにない利点が多くあり、満足している旨の意見が寄せられた。
また明治大学では、卒業生に成功している人物が多く、大学に対する研究推進のための寄附もしてくれていて、教授陣にとっても学生にとっても大いに励みになっていること、また経営学研究科では成功している社長・CEOに大学での特別講義をお願いしていて、学生にも好評であることなどが披露された。
また留学卒業生からは、年に一度ではあったが、教授や院生・学生など一緒に合宿した経験が研究成果にも繋がっていること、明治大学への留学生活として忘れられない思い出となっている旨の経験談も披露された。
マレーシア側からは、本日の意見交換で明治大学の大学院における研究体制や研究文化から多くのメリットを学ぶことができ、それらの良い点をマレーシアの大学院研究に生かしていくための報告書を作成する予定であること、今後成果物の共同出版や明治大学からの来校を期待する旨の要望があった。
(文責 堀江正彦 学長特任補佐)