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「建学の精神を胸に母校を支える」校友会長 向殿 政男



皆さま、おはようございます。全国津々浦々、韓国、台湾からご出席賜り誠にありがとうございます。天気も良好で、白雲なびく駿河台にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。

先日、30年前に卒業した教え子と会う機会があり、「明治大学を卒業してよかった」と言っていました。いい会社に入り、いい仕事ができる。これは母校の教育のおかげです。

次に、「明治大学がこれだけ素晴らしいことは、私の誇りです」と言っていました。卒業生として、母校を誇りに思う。こんな幸せなことはありません。これまで大学の教育・研究に携わられた大学関係者、現役学生、そして校友の皆さま方のご尽力が、ここにつながっています。

校友会は、母校を支援し、それを通して親睦を深める。校友はもとより、大学の教職員、父母会、現役学生、全員が一団となり、互いの多様性を認め合い切磋琢磨していきたいという願いがあります。力を一つにして支援することが、私が掲げるスローガン「明治はひとつ」です。

校友会各県支部総会には、「明るく、楽しく、前向きに」をモットーに、出席させていただいております。私の好きな言葉に「不易流行」があります。大学の建学の精神、これは決して変えてはなりません。それを胸に、魂として、時代に対応していく。その成果が、現在に至ります。しかし、そのまま将来を約束することはありません。今後、いかに我々は建学の精神を胸に対応していくかということが重要です。

現在、校友会ではいくつかの課題に取り組んでいます。一つは「紫紺NET」です。全世界にネットワークをつなぎ、情報共有をする。もう一つは、「クラスター」です。校友会も非常に大きな縦割りの組織ですが、その他、たくさん活躍しているOBや同窓会の集まりがあります。それらを表に出し、見える化させることで、明治大学全体をバックアップする組織体系を構築し、その中心を校友会が担っていきたいと考えています。

昨年から、校友会では明治大学を全国型大学にしていくために、地方出身の学生を支援する「つなげ! 紫紺の“たすき”」奨学金をはじめました。この基金を校友が寄付として集め、大学の教育・研究の資金とし、寄付文化を根付かせていきたいと考えています。母校を支援する大事な財政的な枠組と基盤を校友会が支え、大学をいかに支援していくか。そのために我々は何ができるか、どういう恩を返せるか、そういった視点で皆さまと手を結び取り組んで参ります。本日は、よろしくお願いいたします。