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2012年度卒業式を挙行しました

2013年03月26日
明治大学 広報課

次代を拓く『個』の確立を求めた福宮学長次代を拓く『個』の確立を求めた福宮学長

明大生らしく「前へ」と日髙理事長明大生らしく「前へ」と日髙理事長

「明治はひとつ」と向殿校友会長「明治はひとつ」と向殿校友会長

これからも研鑽を誓う林さん(午前)これからも研鑽を誓う林さん(午前)

決意をあらたにする井上さん(午後)決意をあらたにする井上さん(午後)

「やっぱり明治がNo.1」神山さん「やっぱり明治がNo.1」神山さん

「リオ五輪でメダルを獲る」平井さん「リオ五輪でメダルを獲る」平井さん

「明治大好き!」金メダリスト秋山さん「明治大好き!」金メダリスト秋山さん

「志を持って人間力を磨け」佐々木監督「志を持って人間力を磨け」佐々木監督

 2012年度明治大学卒業式が2013年3月26日、日本武道館(東京都千代田区)で、午前と午後の二部構成で挙行され、満開の桜が咲きほこる中、7,960名(学部6,814名、大学院1,146名)が晴れの日を迎えました。

 学位記授与に続き、卒業生に向けて告辞を述べた福宮賢一学長は、「卒業は通過点にすぎず、学びに終わりはありません。次代を拓く『個』を確立してください。流した汗の中にのみ、未来を的確に展望する視座が存在します。皆さんの獅子奮迅のご活躍を期待します」と卒業生らを力強く激励しました。

 祝辞に立った日髙憲三理事長は、「前に一歩踏み出す勇気を決して忘れないで、明治の学び舎で培われた個性や人間力を存分に発揮し、世界へと羽ばたいてください」と期待を寄せるとともに、「皆さんが誇りを持てる母校であるために、精一杯努力することを誓います」と述べ、明治大学を益々発展させていく決意を表しました。

 続く祝辞で向殿政男校友会長は、「今日から皆さんは、52万人を数える明治大学の校友の一員です。母校の隆盛は、校友の活躍にかかっています」と歓迎と期待を述べ、「生涯アドレスを獲得できる紫紺NETに登録し、繋がりを強くして母校を盛り立てましょう」と母校との繋がり(絆)は一生の財産だと呼びかけました。

 卒業生を代表しての答辞を、午前の部は情報コミュニケーション学部の林宏美さんが、午後の部は政治経済学部の井上寛樹さんが登壇し、学長を前に読み上げました。

 林さん(午前の部)は、在学中の出来事に触れながら、「東日本大震災の復興を願うとともに、私たちの若い力で支援します」と力強く述べました。さらに在学中の社会での出来事としてiPS細胞の注目などをあげ、「自分の専門分野だけでなく、広く社会に目を向けることが問題解決につながります」と感慨を込めてこの4年間を振り返りながら、弛まぬ研鑽を誓いました。

 井上さん(午後の部)は、「ゼミナールの卒業論文や学生プログラムに参加する中で、得がたい経験と、自信を深めることができました」と述べ、在学中の出来事として、二度にわたる政権与党の交替などに触れ、「時代の変化に対応し、社会のためになることを自覚しながら、一人ひとりが日本を支えていかなければなりません」と決意を語り、ともに教職員ならびに父母への感謝で辞を結びました。

 学生表彰では、連合父母会教育振興賞、校友会表彰、スポーツ表彰の代表者に賞状が贈られました。

 スポーツ表彰では、午前の部は体育会弓道部の神山綾音さん(法学部)が表彰され、謝意を込めて壇上で、「やっぱり明治がナンバー1」と叫ぶと、会場の卒業生たちは喝さいで応えました。

 午後の部では、ロンドン五輪のオープン・ウォーター・スイミング競技に、日本人として初めて出場した体育会水泳部の平井康翔さん(政治経済学部)が表彰されました。平井さんは、壇上で謝辞を述べた上で、「リオ五輪(2016年)ではメダルを明治大学に持ち帰る」と声高らかに宣言すると、会場からは大きな声援と拍手が送られました。

 午後の部では、ロンドンパラリンピックで、競泳女子100m背泳ぎで金メダルを獲得した秋山里奈さん(大学院法学研究科)に明治大学特別功労賞が贈られました。

 賞状を受け取った秋山さんは壇上で、「明治大学の卒業を自信と誇りに、社会で活躍できるように精進します」と述べ、更にひときわ大きな声で「私は明治大学が大好きです!」と手を振ると、会場は大きな感動に包まれました。

 この特別功労賞は、明治大学の学生や卒業生で、学術・文化、スポーツその他の分野において顕著な功績を挙げ、本学の教育・研究の振興・発展に貢献したと認められる者に贈られる賞で、秋山さんは、学業とスポーツの功績が認められての受賞となりました。
 同賞の受賞は通算30人目で、最近では、卒業記念講演で登壇した、なでしこジャパン監督の佐々木則夫氏(1981年文学部卒)が2011年7月に受賞して以来の快挙となりました。

 卒業記念講演は佐々木則夫氏で、「大学時代の友は、かけがえのないものです」と語り、自身の大学時代の同級生が、今でも海外遠征前には御茶ノ水で壮行会を催してくれることはありがたいと話ました。さらに、父親から送られた言葉『歩々是道場』と、なでしこジャパンが大切にしている「①ひたむき、②芯が強い、③明るい、④礼儀正しい」という4項目をあげ、「あたりまえのことを、あたりまえにやる。些細なことをやり続けること。志を持って人間力を磨くことが大切です」と卒業生たちにエールを贈りました。

 式典の締めくくりに、明治大学交響楽団の伴奏と、グリークラブ、混声合唱団のリードにより参列者全員が明治大学校歌を斉唱し、2012年度卒業式は盛会のうちに閉幕となりました。