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【理工学研究科建築学専攻】国際シンポジウム「グローバル社会における地域再生の意味」を開催しました

2016年08月03日
明治大学 広報課

マーク・マリガン氏による基調講演マーク・マリガン氏による基調講演

小林正美理工学部教授小林正美理工学部教授

パネルディスカッションの様子パネルディスカッションの様子

佐々木宏幸理工学部准教授佐々木宏幸理工学部准教授

理工学研究科建築学専攻は7月26日、国際シンポジウム「グローバル社会における地域再生の意味」を中野キャンパス・5階ホールで開催しました。

理工学研究科建築学専攻は、ハーバード大学大学院デザイン学部の大学院生と、都内の建築系の大学院生と共に、特定地区の問題点に着目し、新旧文化を織り交ぜた将来ビジョンを提案する協働型ワークショップ「ハーバード大学大学院デザイン学部夏期ワークショップ2016」を7月25日(月)~30日(土)に実施しました。今回のシンポジウムは、ワークショップの関連イベントとして開催。ワークショップでも講師を務めたマーク・マリガン氏(ハーバード大学建築実践コース准教授)および国内主要大学の都市・建築系専門の教授らが登壇しました。

シンポジウムは、「国際的な建築・都市デザインとハーバード大学の建築・都市デザインの教育方法」をテーマとしたマーク・マリガン氏の基調講演でスタート。日本で積んだ実務経験や、丹下健三氏の建築プロセスを学ぶハーバード大学大学院デザイン学部における授業風景等を紹介。続いて、渡辺真理氏(法政大学デザイン工学部建築学科教授)が、千葉県鋸南町の閉校になった小学校を道の駅として再生させた事例、木下庸子氏(工学院大学建築学部建築デザイン学科教授)が、歴史的町並みを新しい施設に承継した茨城県桜川市の真壁伝承館の事例を紹介。さらに、ジム・ランビアーシ氏(ランビアーシ&林アーキテクツ)が、住む人に寄り添った住まいづくりの事例、および小林正美理工学部教授が市民とともに作り上げた姫路駅の再開発事業の事例等、登壇者それぞれが自身の携わったプロジェクトにおける地域再生の事例紹介を行いました。

続くパネルディスカッションには、佐々木宏幸理工学部准教授も加わり、各パネリストがお互いの事例紹介をもとに議論を展開。佐々木准教授は、「地域の特性、自然、色、素材などその土地の持つ“DNA”を尊重したデザインアプローチ、および地域の方々と協働で地域再生を進めていくデザインの過程が重要。また、例えば都市デザインの専門家が都市計画の分野にも精通していく等、建築家は従来の専門分野を活かしながら、職能を拡げていく努力が必要」と述べ、「本学大学院建築・都市デザイン国際プロフェッショナルコースでは、地域の問題に目を向けながら国際感覚も合わせ持つ視野の広い若手建築家やアーバンデザイナーを養成していく」と締めくくりました。