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山形東高校で特別授業 「課題の発見と設定」をテーマに高校生が明治大学の学びを体験

2018年02月26日
明治大学 広報課

「課題の発見と設定」をテーマに特別授業を実施した山口特任教授「課題の発見と設定」をテーマに特別授業を実施した山口特任教授

熱心にメモを取りながら授業を受ける生徒たち熱心にメモを取りながら授業を受ける生徒たち

未来に向けて「“MY冷蔵庫”を持ってほしい」と呼びかけました未来に向けて「“MY冷蔵庫”を持ってほしい」と呼びかけました

明治大学は2月26日、山形県立山形東高等学校で特別授業を実施。同校1年生の33人の生徒が、明治大学の学びを体験しました。

本授業は、各地域の高校生に明治大学の学びを体験してもらうことで、大学で学ぶ意義を伝えるとともに、本学の認知度向上を目的としたもの。また、文部科学省の平成28年度私立大学研究ブランディング事業に採択されている「Math Everywhere:数理科学する明治大学—モデリングによる現象の解明—」を広く高校生に周知する取り組みの一環にもなっています。先端数理科学インスティテュート(MIMS)副所長の山口智彦特任教授が教壇に立ち、最新の研究を通して大学での学びの奥深さや面白さを紹介しました。

山口特任教授は「課題の発見と設定」をテーマに、“課題”とは何か、“発見・設定”とはどういうことかを生徒に投げかけながら授業を展開。まず、「私たちに大切なことは何でしょう」という問いから始まり、ミクロ(個人)からメタ(世界規模や学問など)まで、課題には階層性があることを図を用いて紹介しました。その後、“課題の発見”と“課題の設定”のそれぞれについて、演習を交えながら解説。歌川広重の絵画や地球温暖化、暗黙知や自己組織化など幅広い事例をもとに、問題意識で見方が変わること、忍耐強く注意深く観ること、知識や情報の収集と様々な視点から検討することの重要性を伝え、生徒は時折、驚きの声を上げるなど普段の授業とは異なる学びの内容に聞き入っていました。

最後に、山口特任教授は「自分の感性を大事にして、自分の疑問をしっかりと保存しておける“MY冷蔵庫”を持ってください。今は解けなくても、未来の自分は取り組めるかもしれない。その日まで、今日の課題・疑問を大切に保存しておけるようにです」と、生徒にメッセージを送り、授業を締めくくりました。

参加した生徒は、特別授業で大切だと思ったキーワードをあげながらディスカッションを行い、その後の質疑応答では積極的に手が上がるなど、大学での学びの一端に触れ、多くの刺激を受けた様子でした。