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筑波大学附属駒場で特別授業を実施~10/28日本経済新聞(高校生特別版)で掲載~

2021年10月28日
明治大学 広報課

教室を飛び出し、最先端の犬型ロボットに触れる生徒ら教室を飛び出し、最先端の犬型ロボットに触れる生徒ら

講義を行った宮下教授講義を行った宮下教授

質疑応答が盛んに行われた質疑応答が盛んに行われた

明治大学は10月2日、筑波大学附属駒場中学高等学校で特別講義を開き、生徒20名に対して技術革新による社会変化への対応力と未来を創る力の大切さを伝えました。講師を務めたのは総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の宮下芳明 教授。ヒューマンコンピューターインタラクションを専門として多岐にわたり成果を挙げ、2020年には任意の味を再現し共有できる「味ディスプレイ」を発明したことで、世界中から注目を集めています。
 
「2050年の未来をどう生きる?」と題して登壇した宮下教授は、冒頭に、写真の発明が絵画の価値を高めたことやボーカロイドが人間の歌唱力を高めるきっかけになったことを挙げ、技術革新と人間の関係について説明しました。続けて、現代社会で注目されるテクノロジーは実はずっと昔から先駆的なビジョンが示されていたことを説明。そして、“未来のコンピューター”を創り出すには実際につくって試してみるしかない、とプロトタイピングの重要性を示しました。
最後に「時代を変えているのは私たち人類。人類の幸せをもっと高めよう、苦痛を取り除こうと研究しているが、新技術がいつ普及するのかはなかなか読めない。大事なのは変化への対応力と問題解決能力で、これを育む場が大学。自分にとって無駄と思うものを切り捨てないでほしい。」という激励のメッセージで授業が締め括られました。
参加した生徒たちからは、「意識したことのない新しい見方を体感した。現状から拡張して研究できるといううれしい気付きを得た」、「味を自由に調節して再現できる技術に驚いた。塩味を強められるフォークが発売されたら、ぜひ使ってみたい」や「変化を恐れていては、発展はない。失敗してもいいから何事もまずはやってみることが大切なのだと学んだ」などの感想が寄せられました。
 
講義終了後にも生徒から、大学での学びや研究、進路に関する質問が多数寄せられました。また、講義前後では、宮下研究室から持参した“犬型ロボット”を操作できる時間も設けられ、生徒たちにとっては最先端の技術を体験する貴重な機会にもなりました。
 
講義の採録は2021年10月28日(木)の日本経済新聞 高校生特別版 広告特集で掲載されました。