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群馬県立前橋高校で特別授業を実施~12/6上毛新聞朝刊で掲載~

2021年12月15日
明治大学 広報課

自身の経験を交えながら講義をする鈴木教授自身の経験を交えながら講義をする鈴木教授

「世界の中の日本を知り、視野を広げてほしい」と語りました「世界の中の日本を知り、視野を広げてほしい」と語りました

最先端の技術をわかりやすく説明する相澤教授最先端の技術をわかりやすく説明する相澤教授

化学の領域の幅広さを伝えました化学の領域の幅広さを伝えました

群馬県立前橋高校で10月16日、明治大学の教員による特別授業が開催され、同校の生徒135名(文系92名、理系43名)が受講しました。この取り組みは最先端の研究と主体的に学ぶ重要性を高校生に伝え、将来の進路選択や大学で学ぶ意義を考えてもらうことを目的として例年実施しています。

文系クラスでは、国際日本学部の鈴木賢志教授が「“幸せな国々”北欧の社会システム」をテーマにした授業を展開。自身がストックホルム商科大学欧州日本研究所で勤務していた経験も踏まえながら、「高福祉・高負担」で高い経済水準を誇るスウェーデンの社会システムや、税収を教育分野に手厚く分配していることへの国民の理解について解説し、「スウェーデンの投票率は80%を超えています。こうした国民一人ひとりの政治への高い意識が、スウェーデンの社会システムを構築しています」と指摘しました。

理系クラスでは、理工学部の相澤守教授のテーマは「これからの医療とバイオマテリアル-化学からのアプローチ-」。研究テーマの一つである「ペースト状人工骨」(注射針で注入したペースト状の人工骨が体内で柔軟に成形・硬化することで切開を伴う手術を行わずに骨折を治療することが可能になる技術)について取り上げ、「超高齢化社会と言われ寿命が延びている中で、“化学”というモノづくりの立場から健康で活気ある社会の実現を目指しています」と語りました。

参加した生徒からは、「北欧企業での社員教育について」「若者の責任に対する考え方の違いが特に印象に残った」「化学的な安全と安心の違いについて」「化学の視点から再生医療に興味を持った」「教科書では学べない研究の話が聞けた」といった質問や感想が寄せられ、大学での学びへの関心を高める有意義な機会となりました。

講義の採録は2021年12月6日(月)の上毛新聞版朝刊で掲載されました。
2021年12月6日 上毛新聞 朝刊(PDFデータ)