明治大学のオウンドメディア
「Meiji.net(メイジネット)」は、身近な社会問題等を、本学の教員が自身の研究を通し、解説・提言を行う大学発の情報発信サイトです。
サイト内での新たなコンテンツとして、研究紹介アニメーション『Expand the World - Researches by Meiji University』を随時公開しています。
今回ご紹介するのは、『不妊治療の解決は、精子の「ステルス化」から!?』と題した研究紹介動画です。
“科学の力で、女性をもっと自由にしたい”
不妊に悩むカップルは、年々増加しています。保険適用の検討もされていますが、金銭的負担以外にも課題は山積み。
そもそも、体内受精の仕組みには未知の部分があります。そのため治療法は限られ、とくに女性に大きなストレスをかけてしまうのです。
たとえば、なぜ精子は母体内で生き延びることができるのか?
実は、完全には分かっていません。
河野先生は、哺乳類の受精メカニズムを解明することで、不妊治療の選択肢を増やそうとしています。注目したのは、精子を「ステルス化」する成分でした——。
【教員プロフィール】 河野 菜摘子(かわの なつこ)
明治大学 農学部 生命科学科 准教授
専門は動物生殖科学と分子細胞生物学。なかでも、謎に包まれている哺乳類の受精メカニズムの研究をしています。体内受精の科学的な仕組みを明らかにすることによって、より負担の軽い不妊治療の方法を模索したいと考えています。