「3D巨大ネコ」で話題になった、新宿駅東口ビルの街頭ビジョンに、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科1年生の小野源太さんが制作した、錯視を利用したCGが、8月2日(月)~8月8日(日)の7日間放送されています。明治大学創立140周年を記念したロゴやメッセージが、迫力ある縦方向の回転を見せます。
「錯覚」を利用した映像制作の難しさ
単に立体的に見えるだけではなく、本当に飛び出してくるように見える「錯視」のCG制作には高い技術力が必要です。
小野さんはこうした仕組みを工夫によって再現し、クロス新宿ビジョンでの映像広告としては2番目の早さでの放映となりました。錯視CGの制作においては、実際に放映されたときの見え方を確認することが難しいですが、小野さんはそのプレビューの仕組みも開発し、この曲面ディスプレイを特定の方向から見たときに、錯視によって飛び出て見える映像を制作しました。
きっかけはSlackでの教授の何気ない一言
先端メディアサイエンス学科では、学生・教員が全員参加するSlackで、日常的に気軽なコミュニケーションが行われています。オンライン授業を皆で見ながらコメントを書き合い、80分間で2,300件もの書き込みがあったこともあります。
そうした中で、宮下芳明教授が発した「新宿の3D巨大ネコが面白い」という何気ない一言に反応したのが、小野さんでした。それからCG完成までにかかった制作期間はわずか4日間。学生と教員が「気軽に、自由に」コミュニケーションを取りながら、「思いついたらすぐにモノとして作ってしまう」というスピード感が、先端メディアサイエンス学科の文化となっています。
放映期間
8月2日(月)~8月8日(日)毎時4回、下記の時間に放映(CGは15秒間)
7:00~19:00 ①4分 ②19分 ③34分 ④49分
19:00~20:00 ①4分 ②10分 ③19分 ④29分
※放映時間は変更になる場合があります。