明治大学情報コミュニケーション学部は、凸版印刷株式会社の協力のもと、デジタルマーケティングについて実践を通じて学ぶ正課授業「インターンシップ」を9月21日より開始します。
この授業では、凸版印刷の情報コミュニケーション事業本部でデジタルマーケティングを手掛ける社員を講師に迎え、最先端のデジタルマーケティング理論の学習と、実践的なテーマでのグループディスカッションを7週にわたって行います。
講師となる凸版印刷の社員は、各週のテーマごとに複数派遣され、学生は授業の中で複数の社会人の多様なキャリアや価値観に触れることができます。社員との対話を通じて学生の就業意識を高めることもこの授業の目的の1つとしています。
授業の特徴
- 凸版印刷株式会社情報コミュニケーション事業本部の社員を講師として迎える産学連携型授業
- 授業の中で就業体験や社会人との交流の場を提供
背景と目的
近年、インターンシップが採用選考の一環として行われるようになり、就職活動を開始する時期となる学部3年生がインターンシップに参加することは一般的なこととなりました。一方で、採用選考を前提としない就業体験の場としてのインターンシップは減少しています。
情報コミュニケーション学部は、就職活動を開始する時期となる学部3年生の時期にこそ、自身を見つめ直し、今後の生き方や働き方を考えるために、採用選考を前提としない就業体験の場が重要だと考えています。そこで、学生の成長を主たる目的とした就業体験ができる学部3年生対象の授業を実施することとしました。
情報コミュニケーション学部 横田貴之准教授(一般教育主任)のコメント
情報コミュニケーション学部は、カリキュラムポリシーの柱の1つとして、「情報社会における問題発見・解決」を掲げています。
凸版印刷の情報コミュニケーション事業本部は、「情報の価値を高める」「情報を効果的に届ける」ソリューションを提供する事業分野を手掛けています。
「情報」は双方が目指すカリキュラム・事業の主柱です。両者の協力による授業を通じた、「情報」をめぐる新たな知の発見や視座の獲得を目指し、このたび、この産学連携型授業を実施することとなりました。
この授業は、3年次の正課授業「インターンシップ」の内容を刷新したものとなります。これまでの「インターンシップ」は、学生がインターンシップに臨むうえでの予備知識や参加前後の自己分析の方法などを学習するものでした。内容を新たにした「インターンシップ」では、凸版印刷の協力によって、授業の中で就業体験をすることが可能になっています。
受講生は、情報社会を牽引する企業で活躍する講師による実践的な講義を通じて、主体的に問題解決に取り組みます。そうした活動の中で挫折や成長を経験し、最終日には講師を務めていただいた社員の方々との対話の場を設けることで、対話を通じた就業観の育成を図ります。
横田貴之准教授(一般教育主任)
授業日程
【No.1】9月21日
マーケティングDX/顧客中心デザイン・顧客体験 【座学】
- マーケティングDXの概論(凸版印刷の解釈を含む)。また凸版印刷が取り組む背景も説明する
- 顧客中心デザインについて、世の中の事例から概念についてレクチャーする
【No.2】9月28日
集客 【座学+ワーク】
- 集客手法とそれぞれの特徴について整理し、メディアプランニングの設計方法についてレクチャー
- 上記に関連するワークを実施
【No.3】10月5日
獲得(UI/UX) 【座学+ワーク】
- 集客後、CVに至るまでの情報設計とコンテンツ開発についてレクチャー
- 上記に関連するワークを実施
【No.4】10月12日
育成(CRM) 【座学+ワーク】
- 獲得後、LTV向上に向けた施策・データ活用方法と、前提となる顧客戦略(顧客構造)についてレクチャー
- 上記に関連するワークを実施
【No.5】10月19日
デジタルテクノロジー 【座学+ワーク】
- デジタルマーケティングのシステム概要と、No.1~No.4を支えるテクノロジー、またシステムとデータの関係をレクチャー
- 上記に関連するワークを実施
【No.6】10月26日
総合ワーク(カスタマージャーニー作成) 【ワーク】
【No.7】11月9日
総合ワーク(カスタマージャーニー作成) 【ワーク+発表+講評】
- ワークの継続。ワークの内容の発表・講評
- 最終日の締めくくりとして、キャリアデザインに関する社員との対話も実施