2009年10月23，24日に東京工科大学で開かれた第25回NICOGRAPH論文コンテスト（2009年NICOGRAPH秋季大会）で，明治大学先端数理科学インスティテュート所員の杉原厚吉研究・知財戦略機構特任教授が小泉拓氏（東京大学）と共著で発表した論文「エッシャー風タイリングの計算機支援設計」が，優秀論文賞に選ばれ、23日に表彰式が行われました。
NICOGRAPH論文コンテストは，日本芸術科学会が主催して毎年行っている大会で，コンピュータグラフィックスとメディアアートを中心とする研究成果の発表の場です。
受賞した論文は，動物などの複雑な形をした１種類のタイルで平面を埋め尽くすというエッシャーが得意としたタイリングアートを，コンピュータと対話しながら作ることのできる方法を提案したものです。ユーザが与えた図形に最も近いタイリング可能図形を見つける探索問題を，正定値対称行列の最大固有値を求める問題に帰着させたという発想のユニークさと，その方法の性能の良さが認められたものです。
