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学生相談室

「相談室の窓から」~「何かひとつの新しいこと」に挑戦してみては!?~

2013年04月22日
明治大学

「何かひとつの新しいこと」に挑戦してみては!?

                                       学生相談室 相談員
                                        情報コミュニケーション学部 専任講師 中里 裕美

長い冬が終わり、日ごとに春の伊吹が感じられる季節になりました。つい先日、気象庁の標準木である千代田区のソメイヨシノの開花が確認され、関東各地の桜も平年より2週間ほど早く満開を迎えるだろうとのことです。こんな新たな季節を迎えて、これまで挑戦したことのない、もしくはこれまではちょっと躊躇して踏み出せなかった「何かひとつの新しいこと」に挑戦してみてはどうでしょうか?

気負って何かをする必要はありません。自分に合ったペースで、ちょっと興味のある他学部の講義を聞いてみるもよし、国内・外の旅に出かけるのもよし、スポーツや読書の世界に耽ってみるのでもいいわけです。長い人生の中で大学時代は、みなさん一人一人が興味あることを見つけ、それに挑戦することのできる時間があるのです。

なぜ改めてこんなことを言うのか。それは、他ならぬ私自身が大学時代に色々なことに挑戦する過程において出会った他者—つまり、自分以外の人間の存在—から多くの刺激を受けて成長し、それが私自身の人生を豊かなものにしてくれたと感じているからです。

みなさんくらいの年齢になると、「本当の自分探し」をやってみようとする人も少なくないと思いますが、そもそも、ほんとうに本当の自分(=他者と関わらず、他者の影響を受けないような自分)というものはあると思いますか?私たちが自分がどういう人間なのか(たとえば、身長が高いこと、能力が高いこと)を確認できるのは、他者がいてくれるからであり、他者と全く関係ないところに本当の自分があるというのは基本的にはあり得ないわけです。また、人と人との繋がりは「社会ネットワーク」と言いますが、私たちはさまざまな他者との関わりを持って日々の生活や仕事をこなすため、それとの付き合いなしには生きていけません。そのような意味では、私たちの行為は社会ネットワークによって制約されていると言えますが、他方でそれは私たちが何かしらの行為を行うことを可能にもしているわけです。だからこそ、みなさんには「何かひとつの新しいこと」に取り組んでもらい、そこで人生を豊かにする他者に出会って欲しいと思うのです。

さて、話は変わりますが、学生相談室では最近、「ランチアワー」「ティーアワー」を開いていることを知っているでしょうか?これは、その名のとおり、昼食時間と主に午後に行っているもので、各自が持参したお弁当や飲み物を一緒にとりながら教員相談員と自由に話ができる場になっています。事前申し込みは不要、入退場も自由ですので、気軽な気持ちで訪ねてみてください。