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学生相談室

「相談室の窓から」~からだと心に良いはなし~

2014年01月15日
明治大学

『からだと心に良いはなし』
                                             学生相談室 相談員
                                              商学部 教授 塩澤 恵理

健康志向が高まる昨今、生活習慣病、メタボリックシンドローム、規則正しい生活等、体を意識した様々な言葉が流行っています。これらは中高年層にのみ関係する単語、ましてや20代の大学生が気にしなくても良いと思いがちです。しかし大学生時代にファーストフード、コンビニ弁当、おにぎりやサンドといった安易な食生活を続けることによって長期的に体に悪影響を及ぼす恐れがあると考えられています。

学生相談室では一年生に「新入生応援BOOK」を配布しています。毎日の生活で必要な項目、栄養バランスを考慮に入れた自炊の仕方、様々なトラブルに巻き込まれた時の対処法、精神面でのサポートといった学生生活全般に役立つ情報がこと細かに説明されています。私の大学時代には考えられないような親切な試みで、今の大学生は恵まれています。羨ましい限りですけれどもその一方で、インターネットの普及によって膨大な情報を処理しなくてはならない時代から来るストレスもあるはずです。

学生の多くはライン、フェイスブック、ツイッターなどのSNSを使って瞬時にコミュニケーションをとり、昼夜を問わず早いレスポンスを求められています。アナログ時代に育った私には常に走り続けているような生活を気の毒だと感じます。すぐに返信しないと無視していると誤解され、仲間はずれになり、ネット上のいじめ問題から殺人や自殺にまでに発展しているニュースも日常耳にします。ネット依存性に陥れば、睡眠障害、鬱病などの引き金になるようです。そこまで行かずとも、昼夜逆転の生活によって体内時計が狂い、免疫力が低下し病気を誘発してしまう可能性を高めることになります。

「早起きは三文の徳」という言葉の通り、同じ6時間の睡眠でも、夜中の3時から朝の9時より夜10時から朝の4時までの睡眠の方が体には良いでしょう。夜はスマートフォンやパソコンなどの電子機器を出来るだけ触らず、アナログ時代のように本でも手に取りながら床に入って眠りにつき、朝はカーテンを開けて朝陽を取り入れ目覚めて、1限目の授業から出席することをお薦めします。