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学生相談室

「やわらかい幾何学」(生田キャンパス)を開催しました

2022年06月28日
明治大学

 明治大学学生相談室では、6月28日、生田キャンパス中央校舎3階301教室にて「やわらかい幾何学」を開催し、15名の学生が参加しました。

講師を務めた野原相談員(理工学部数学科教員)は、はじめに、ケーニヒスベルクという都市にかかっていた橋を題材にした「ケーニヒスベルクの橋の問題」から、「できたことではなく、できないことの証明をどのようにするか?という観点が大事」であることを説明。グラフ理論の基礎用語などに簡単に触れた後、橋の問題の証明として、一筆書きができるグラフの定理の証明について分かりやすく解説しました。

続いて、オイラーの多面体定理について紹介。参加者は、用意された多面体の模型を手に取って頂点や辺を数え、各多面体から導き出される共通点を見つけながら、オイラー標数と多面体の形の関係について考察しました。
さらに、野原講師はベクトル場とオイラー標数の関係についても言及。「地球のような球面上には、必ず高気圧や低気圧ができる」ことなど、生活に身近な事例について、話題を提供しました。
参加者は、実際に手を動かしながら考えを巡らせ、あるいは、熱心に耳を傾けました。


参加者からは、以下のような感想がありました。

「幾何学にはあまり触れていなかったので新鮮だった。」
「日常の具体から、グラフの抽象化になり、実際の学科レベルになっていく繋がりがとてもおもしろかった。」
「幾何学にとても興味が持てた。」
「自分が一番好きなオイラーの多面体定理についての授業を聞けてよかった。」
「幾何学が何をする・何をしたい学問なのかよくイメージできていなかったが、やりたいこと(対象)の気持ちが分かったので良かった。」
「幾何学はあまり知識のない分野だったが、非常に分かりやすく、興味深い内容だった。数学は前から好きだったが、いっそう興味を持つことができた。」



学生相談室では、今後も、心身の健康増進のための行事や学部間で交流できる行事などを開催していく予定ですので、奮ってご参加ください。