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在学生の声・卒業生の声

在学生の声
アジア史専攻 2年 
    私はもともと文化の派生に関心がありました。そして、高校生の時にタイに1年間留学したことをきっかけに、仏教の伝播と地域への文化的影響について特に興味をもったため、明治大学アジア史専攻を志望しました。
    現在私は、研究したい分野の論文や資料の探し方、また実際に史料を読み解く力を、ゼミなどを通して学んでいます。 史料の読解はただ文面を現代語に訳すだけではありません。 文字で表された儀式、所作などが実際どのようなものなのかなど、他の文献を参考にしたりして、具体的なイメージに組み立てながら読み進めていきます。
    これまでの生活では漢文を読むことなどはなく、漢和辞典の扱いに最初は苦労しました。 しかし史料から知る楽しさ、また達成感は大きく、今では毎回の授業が楽しみで仕方ありません。
    専攻では時に教室を飛び出し、博物館見学や調査旅行があり、非常に勉強になります。 休みの終わりに行われた京都、奈良へのフィールドワークでは、大陸文化と関係がふかい寺院や遺跡、また将来された文物を見学しました。  普段はとても見せていただけないような貴重な品々を間近で見、現地の研究員のお話を聞くことによって、今までの学んできたことがよりリアルな歴史として実感でき、また新たな疑問が生まれ、歴史を読み解く楽しさを体感しました。 この調査旅行では、普段はあまり交流する機会のない先輩方のお話を聞くこともでき、よい刺激となりました。
    今後もアジア史専攻での学習を通して歴史を見る目を養い、語学力(中国語とタイ語)をつけ、将来はアジアにかかわる仕事につきたいと考えています。 私の周りには同じ思いの人が多くいます。
 
卒業生の声
 「アジア史を専攻した理由/どう仕事に役立っているか」
 
   私が東洋史(現在のアジア史)を専攻した理由は、もともと中国史に興味があったこと、また史学科というくくりではなく、明治大学には「東洋史」という中国史中心の専攻があったことに惹かれました。また、東洋史の先生は、古代、近代、現代などとても幅広い時代を網羅しており、自分がどの分野に関心を持っていても、全ての疑問を解決する助言をしてもらえたので、とても心強い存在でした。
    先生方のおかげで、私は中国の奥深い歴史に魅了され、4年生の時には、大学の交換留学制度を利用し、1年間北京に留学するという貴重な経験をしてきました。
昨今メディアでは「反日デモ」・「反日教育」などについて報道されていますが、ちょうど私が留学したときにも北京で反日運動が起こりました。ただ実際、当時の現地の様子はどうかというと、仲良く中国人と交流していたというのが正直な答えです。私が中国人と分かり合えていたのは、過去の歴史認識をしっかりと持ち、相手の歴史を正しく理解していたから、そして何より同じアジア人として尊重しあう気持ちを持っていたからでした。その思いは相手にも伝わり、日本人への偏見を持っていた中国人とも尊敬し合うことで相手を認め、真の心の交流ができたと思っています。やはりそれは、この東洋史でたくさんのことを学べる機会を与えてもらったおかげです。
    この経験が、「言葉の壁を越えた心と心の交流を実現させたい」と現在の旅行会社に入ったきかっけとなっています。今はその夢を実現するため、交流事業を中心とした仕事に取り組み、夢の実現に一歩一歩近づいています。
    皆さんも、この明治大学のアジア史で将来の夢を見つけてみませんか!