本学は,本年4月30日付けでサラエボ大学(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と大学間協力協定を締結した。
現在のサラエボ大学が正式に設立されたのは旧ユーゴ連邦構成国時代の1949年であるが,その起源はオスマン帝国統治時代前半期の1543年にまで遡る。26の学部から成り,学生数では現在のボスニア・ヘルツェゴビナで最大の大学である。昨年7月に本学を表敬訪問された,駐日ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館のマロイェヴィッチ特命全権大使(当時)の協力の下,交渉を続けてきた。
ボスニア・ヘルツェゴビナ屈指の名門大学であるサラエボ大学との交流協定の締結により,歴史・文化・社会的相異に起因する民族問題の解決と戦後復興を進める同国に拠点を持つことは,同地域への学術研究活動を通した社会貢献を果たすことにもつながるなど期待が大きい。
この度の協定締結により,本学の協定校は,30カ国・地域,97大学(学部間協定5大学を含む)となった。