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国際連携・留学

日本語短期研修プログラム(夏期)を実施しました

2016年08月17日
明治大学 日本語教育センター / 国際教育事務室

授業の様子(特別コース・中級)授業の様子(特別コース・中級)

着付体験着付体験

風呂敷体験風呂敷体験

修了式(特別コース)修了式(特別コース)

修了証を手に参加者全員で(一般コース)修了証を手に参加者全員で(一般コース)

 明治大学日本語教育センターでは、2016年7月18日から8月4日まで18日間の「日本語短期研修プログラム(夏期)<Meiji University Japanese Language Program Summer 2016>」を実施しました。このプログラムは今回で13回目の開催となり、18ヵ国から55名が参加しました。

 研修初日には日本語の試験と面接を元に、日本語を初めて学ぶ「入門」レベルから、日本語を主専攻としている学生を中心とした「中級」までの4クラスを編成しました。授業では教科書を用いて文型や表現を学ぶとともに、口頭表現能力の向上を重視した活動を行いました。

 このプログラムでは日本語の学習に加えて、日本の文化や伝統を学ぶ「見学・体験」の時間も設けています。学生たちは「和服の着付け」や様々な形のものを自在に包む「風呂敷包み」を体験し、新たな発見もあったようです。
 
 参加した学生たちの学びを支え、日本での生活をより良きものとしてくれるのは,本学の日本人学生サポーターたちです。今回も来日直後の学内施設紹介に始まり、交通や買い物など生活上のアドバイス、日本語授業と「見学・体験」での補助や助言を通じ、さまざまな交流ができました。ともに過ごす時には「相手を理解したい」と強く願い、生きたコミュニケーション場面で日本語を使うことができます。さらに学生サポーターが自ら計画した鎌倉日帰り旅行、花火観賞、「日本語スピーチ準備会」などを通じて、お互いの考えや思いを共有し理解することができました。

 この一般プログラムに加え、今回は韓国の威徳(ウイドック)大学から20名を受け入れ、初の試みとして特別プログラム研修を行いました。明治大学韓国人留学生会の正規留学生たちと韓国に長期留学し先月帰国したばかりの日本人学生がサポーターとなり特別プログラムを支えてくれました。

 どちらのプログラムにおいても、52時間の日本語集中講義を受け、最終日に日本語スピーチをやりとげた参加者たちは、自らの日本語の伸びを実感できたようです。

 開講前からの「MJLPフェイスブックページ」の開設は、参加学生、大学、学生サポーター間のつながりを強め、関係者の交流を活発にすることができました。
また一昨年より「福島のこどもに絵本を贈ろう」プロジェクトを実施し、来日前にプログラム参加者に各国言語で書かれた絵本の持参を呼びかけています。集まった絵本は持参してくれた学生の写真とメッセージカードを添えて郡山市の保育園へ寄贈しています。

 「日本で日本語を学びたい」と考える学生のために開かれているこのプログラムを、日本語を効果的に習得し日本や各国の文化について理解を深める機会として、さらに充実したものにしていきたいと考えています。