Go Forward

国際連携・留学

グローバルシナジー・プロジェクトの中間報告会を開催しました

2023年11月18日
明治大学 国際連携事務室

三牧純子(明治大学)三牧純子(明治大学)

タンシリトンチャイ,ウィライラック(明治大学)タンシリトンチャイ,ウィライラック(明治大学)

大嶽宏介(立教大学)大嶽宏介(立教大学)

池田佳子(関西大学)池田佳子(関西大学)

大学の国際化促進フォーラム*のプロジェクトの一つとして採択されている、「海外拠点×オンライン×実留学のグローバルシナジー・モデルの構築(グローバルシナジー・プロジェクト)」(幹事校:明治大学、連携校:立教大学・関西大学)の中間報告会が11月17日(金)に開催されました。このプロジェクトは、コロナ禍に急速に普及したオンラインを海外実渡航プログラムに組み込むことで、より効果的な学び合いの機会を提供することを目指すものです。当日はZoomによるオンラインで開催され、プロジェクトに参画する3大学の実施プログラムの成果や事例報告のほかプロジェクト参画のメリットについて発表し、フォーラム加盟校を中心に35大学・機関から60名以上が参加しました。

明治大学からは、三牧純子(国際連携機構特任准教授)とタンシリトンチャイ,ウィライラック(同特任准教授、アセアンセンター長)より、タイ・バンコクに設置する明治大学アセアンセンターを活用し、オンラインと実渡航を組み合わせたプログラムの事例発表がありました。「オンラインでできること(情報のやりとり)」と「対面だからできること(体験・交流)」の切り分けをしたこと、プログラム終了後も学生交流は継続していてサステイナビリティに係る具体的なアクションを加速させることができていること、について報告がありました。

立教大学からは、大嶽宏介(国際化推進機構グローバル教育センター)より、本プロジェクトへ提供している「香港大学グローバルリーダーシッププログラム」について報告がありました。プログラム提供を通じて、多様な学生が参加することの教育効果が大きいこと、自校で提供していないコンテンツに触れる機会となることが特徴として挙げられ、また、他大学との連携を実感しながら自校プログラムの見直しや実施ができることがメリットとして紹介されました。

関西大学からは、池田佳子(国際部・グローバル教育イノベーション推進機構(IIGE)副機構長)より、関西大学で推進している、ICTを活用した学びCOIL(Collaborative Online International Learning)型の学習と、現地での学習をつなげたブレンデッド・モビリティプログラムの事例について報告がありました。関西大学では、テクノロジーを使ってより学びを深めることを実践しているが、さらに進歩させて、技術なしには実現できないコンピテンシーの育成が重要であり、そのためにオンラインやデジタル活用をしていく必要があることについて提言がありました。

質疑応答では、教職員のスキル向上のための取組み、履修者の多い授業におけるオンラインの活用、プログラムに参加した学生の特徴などについて、発表者と参加者のみならず発表者間でも活発に意見交換が行われました。

最後に、本プロジェクト参加校から、今後もプログラム提供を継続しコンソーシアムとしての連携を深めていく決意が語られ、盛況のうちに会を終了しました。

------------------------------------------------
*大学の国際化をオールジャパンで促進する、大学の主体的な活動の場として、SGU採択校を中心に世界展開力採択校及び希望する大学・機関等がフォーラム会員となり、文部科学省等関係機関とも連携しつつ、大学の国際化に関わる取組みや研究の実施・共有・展開、情報の提供・共有を行う連携体。2023年11月現在、18大学による19プロジェクトが活動の中心となっている。
https://www.jfiu.jp/