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国際連携・留学

明治大と立教大の学生がタイの学生とサステナビリティを学びました

2024年02月29日
明治大学 国際連携事務室

今後、世界的な気候変動や人口増加が食のサステナビリティに影響を及ぼすことが懸念されています。これに対して、どのように「食のサステナビリティ」と向き合うとよいのでしょうか。
この答えを探るために、今年2月7日から15日に、明治大学アセアンセンターを拠点に、「食とわたしたちのサステナビリティ」プログラムを実施。明治大学、立教大学、そしタイ・シーナカリンウィロート大学の3大学の学生22名が参加しました。

このプログラムの特徴の一つは「専門家との対話」と「現場の体験」。
プログラムは、研究者、国連そしてグローバルなNPOとの対話から始まりました。対話は「地球温暖化が深刻化し、食料の安定に対する脅威が高まっていることを再認識」(商2年 池亀広人さん)する機会となりました。
その後、一行はバンコク近郊で農業の循環に取り組む様々な実践者達のファームへ。イノベーティブな取り組みについての実践者による講義や、実習を通じて循環型農業を学び、様々な気づきを得たようです。
・「普段は気にも留めない虫が、食べ物の栽培に大きく関わっていることを五感で理解した。」(法2年 永井匠美さん)
・「大人たちが、私たちと一緒にサステイナブルな社会に向けて挑戦してくれようとしていると伝わってきて、純粋に感動した。そして、自身もその担い手であると気づいた。」(立教大 2年 関根凛奈さん)
・「実践者が、『実現出来たらいいな』を本当に実現している点に驚き。金銭的・環境的に無理だと諦めるのではなく、そこで工夫をしてより良いものに変えていた。そのメンタルの強さ、気持ちの持ち方、努力の仕方を参考にして、自分なりの形で出せればいいなと思う。」(法1年 小林風月さん)

また、「食のサステナビリティ」の実現に向けて、「フードロスをなくす、無農薬のものを選ぶ」(政経2年 鴨田歩佳さん)、「農業を趣味としてやってみる」(法1年 永井匠美さん)、「周りの人に学びを伝えてゆく」(法1年 小林風月さん)等、身近なところから始められる様々なアイディアを出し合いました。

そして、このプログラムのもう一つの特徴は、背景が異なる仲間との学び合い。参加者は多くの洞察を得られたようです。
・「物事に対し、多角度から見る重要性を学んだ。」(農2年 矢立乃愛さん)
・「タイと日本の仲間からやさしさを注いでもらい、大袈裟に聞こえるかもしれないが、人生の価値観が変わったように感じる。」(立教大2年 渡邉綾華さん)
・「タイの学生の優しさを実感することが何度も何度もあった。そこでタイの学生を見習って、自分も周りを見て、困っている人がいたり誰かが困りそうな状況があったりしたときに、自分から動くようにした。」(法2年 三浦琉菜さん)

さらに、参加者がこのプログラムを通じて、多角的にサステナビリティを捉え、今後の未来をより豊かなものにする手がかりを見出している様子がうかがえました。
・「人生・社会のサステナビリティとは、それぞれの好きなことに素直に生きていくことだと発見。」(農4年 青木優喜斗さん)
・「タイから見る日本という新たな視点を獲得できた。日本にはポテンシャルがあり、まだまだ成長出来ることがわかった。そのためには私たちが日本の強みに気がつき、そこを伸ばすための策を考え行動に移していく必要があると感じた。」(経営3年 佐々木琴葉さん)
・「この経験や出会いは一生の宝と胸を張って言える。そしてますます食や農のサステナビリティについて学びたいと思った。」(農2年 比嘉麻美子さん)

(問い合わせ先:国際連携機構特任准教授タンシリントンチャイ・ウィライラックおよび三牧純子)