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Weaving the Past to the Future
ヒトと資源 探求のその先へ!
開催期間:2026年01月24日~2026年01月25日
明治大学 研究・知財戦略機構
【開催にあたって】
岡谷丸山遺跡は、諏訪湖の湖水が天竜川へ流出する釜口水門から約600メートル北東に位置する微高地に立地する遺跡である。本遺跡は、2002年に長さ23センチに達する大型の矢柄研磨器が、一対の状況で出土したことにより、広く注目を集めた。
黒耀石研究センター(COLS)では、2021年より橋詰潤(新潟県立歴史博物館・元COLS)、中村由克、池谷信之を中心として、岡谷市教育委員会の協力のもと、草創期石器群の抽出および実測図の作成を進めるとともに、器種・形態、ならびに黒曜石を含む石材産地の分析を実施してきた。
その結果、石材には神津島産黒曜石のほか、富士川系ホルンフェルス、ガラス質黒色安山岩(箱根産の可能性)、白峰サヌカイト(香川県)、下呂石、透閃石岩(長野・新潟・富山県境付近)、珪質頁岩(新潟系)など、多様な岩石が広域から搬入されていたことが明らかとなった。また、石器の器種および形態については、新潟県小瀬ヶ沢洞穴、静岡県葛原沢第Ⅳ遺跡・大鹿窪遺跡、長野県西又Ⅱ遺跡など、各地域の草創期遺跡との間に明確な類似性が認められた。
2025年3月には、これらの成果を集成した岡谷丸山遺跡草創期に関する報告書を刊行した。本シンポジウムでは、岡谷丸山遺跡の形成過程と人類行動を中心課題に据え、気候環境、遺跡立地、個別石器の機能、石器群の相互関係、石材の広域獲得などの諸観点から多角的な検討を加えていく。
◆日時:2026年1月24日(土)10時30分~17時10分
1月25日(日)10時30分~16時15分
◆会場:明治大学駿河台キャンパスグローバルフロント
24日 2F 4021教室、25日 1F 多目的ホール
◆主催:明治大学黒耀石研究センター
◆参加費:無料
◆参加申込:要 以下の申込フォームからご登録お願いいたします。
https://forms.gle/3NjEanu7qh6hAAsaA
〈1月25日〉
10:30~11:00 発表6 尾田識好 「前田耕地遺跡の形成過程と生業・居住形態」
11:00~11:30 発表7 小栗康寛 「矢柄研磨器に関する諸問題—近畿・中部地方を中心として—」
11:30~12:00 発表8 橋本勝雄 「岡谷丸山遺跡出土の局部磨製石斧の時間的な位置づけと地域間対比」
<昼休憩>
13:00~13:30 発表9 永瀬史人・山田武史 「三次元データに基づく岡谷丸山遺跡出土の矢柄研磨器の検討」
13:30~14:30 基調講演2 藤山龍造 「ヤンガードライアス期を考える」
<休憩>
14:50~16:10 討論と講評 司会: 堤 隆
16:10~16:15 閉会挨拶
