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情報関係科目の教育目標

情報関係科目は,情報に関する基礎的な知識と,情報技術を活用するために必要な情報機器の基本操作を習得し,各学部の教育におけるリテラシーとしての役割を担っています。また,情報モラルを理解したうえで,情報化が進展する社会へ積極的に参画できる能力を養うことを目標としています。

情報関係科目の編成・実施方針

(1)編成について

情報関係科目は各科目をエレメンタリー階層、基本階層、応用階層、総合発展階層の4階層に分類し、エレメンタリー階層の科目から、総合発展階層の科目へステップアップしていく段階的科目構成としています。

(2)各階層の概要

①エレメンタリー階層
高校の教科である情報で十分な成果を上げられなかった学生を対象に、現代の情報社会で最低限の活動を円滑に行うために必要な知識とスキルと動機付けを目標とします。ICTベーシックⅠ、Ⅱの前段階の授業で、半期2単位のみの科目とします。
②基本階層
ICTに関する基礎的な知識やPCの基本操作、情報倫理などの内容を扱います。大学生として必要な情報技術、新しい技術やシステムへの対応力、情報倫理、メディアとの接し方、コンテンツの扱い方などを総合的に習得することを目標とします。
また、「ICTベーシックⅠ」では、履修者が最低限習得すべき項目を示した「ミニマムリクワイアメント」を設定し、どの教員で履修をしても、最低限習得する知識レベルが保証されるしくみとしています。
③応用階層
基本階層で習得したICTの基礎知識やPCの操作技術などをベースに、情報の各分野をより専門的に学習する階層です。統計処理、画像・動画編集、コンテンツ作成、プログラミング、コンピュータサイエンス、データベース、メディア論、サーバー構築、ネットワーク技術などを取り扱います。
④総合発展階層
アプリケーション活用のスキルを確認しながら、それを実践で役立てるICT能力の習得を目指す階層です。プロジェクト形式で課題に取り組み、問題発見・情報収集・コンテンツ作成・成果発表プレゼンテーションなど、トータルなICTスキルの習得を目標とします。

各科目の概要

①ICTエレメンタリー[2単位]
高校の教科「情報」(情報Aなど)で十分な成果を上げられなかった学生を対象に、現代の情報社会で最低限の活動を円滑に行うために必要な知識とスキルを習得します。
②ICTベーシックⅠ・Ⅱ[各2単位]
ICTに関する基礎的な知識やPCの基本操作、情報倫理などの大学生として最低限必要な情報の学習を総合的に行います。「ICTベーシックⅠ」では、履修者が最低限習得すべき項目を示した「ミニマムリクワイアメント」を設定し、どの教員で履修をしても、最低限習得する知識レベルが保証されるしくみとし、「ICTベーシックⅡ」では、「ICTベーシックⅠ」の内容を各担当教員の専門を活かしてより深く習得していく内容となっています。
③ICT統計解析Ⅰ・Ⅱ[各2単位]
統計的データ分析を行うために必要な統計解析の基礎的な知識・手法を学習します。表計算ソフトや統計処理ソフトを活用し、実践的な演習を豊富に行いながら、データ分析および統計解析の基礎的な知識・手法を習得します。
④ICTデータベースⅠ・Ⅱ[各2単位]
データベースを中心した情報処理の知識や技術を習得します。情報収集の手法、電子化テキストの活用、リレーショナル・データベース、データベース管理やデータベース作成などの実践的スキルを習得します。
⑤ICTメディア編集Ⅰ・Ⅱ[各2単位]
プレゼンテーションの前段階として必須である、素材画像や素材動画、音声などの編集スキルを、素材となる動画撮影、作品制作などの実習を行いながら習得します。また、コンテンツに関する著作権についても触れます。
⑥ICTアプリ開発Ⅰ・Ⅱ[各2単位]
ICTの基盤となるシステム構築を扱う科目です。プログラミングの基礎からスタートし、オリジナルのアプリケーションを制作します。普段利用しているアプリを自ら制作する体験をします。
⑦ICTコンテンツデザインⅠ・Ⅱ[各2単位]
e-Learningコンテンツの制作体験を通して、インストラクショナル・デザインを学ぶとともに様々な分野で応用できるデザイン力を習得します。制作演習を経て、制作発表会の開催と報告書の提出ができるようにします。
⑧ICT総合実践Ⅰ・Ⅱ[各2単位]
各科目を横串的に扱い、最終的には実社会でも役立つプレゼンテーションができるトータルなスキルを習得します。