スポーツ科学部(仮称)の展望
2011年12月21日
明治大学
(写真提供:明大スポーツ新聞部)
学長室専門員 桑森 真介
明治大学では、2014年に東京都日野市の多摩テック跡地に「明治大学スポーツパーク(仮称)」を開設する計画を進めております。このたび、そのパーク内に「スポーツ科学部(仮称)」(以下「スポーツ科学部」)を新設することが決定されました。現在、文部科学省への設置認可申請に向けて準備を進めています。
設置場所については、学内でいろいろな可能性を検討しましたが、校舎とグラウンドが同じ場所にあり、理論と実践が一体的に学べる環境が明治大学のスポーツ科学部として望ましいことから、スポーツパーク内に設置することになりました。
この学部では、①人々の健康の維持・増進に貢献する人材、②トップアスリートの指導・育成に貢献する人材、③地域や社会におけるスポーツ文化の発展に貢献する人材、④スポーツによる社会の発展に貢献する人材の育成を目指しています。そのために、スポーツや健康について科学的・理論的に学ぶ「スポーツ健康科学コース(仮称)」と、スポーツビジネス、スポーツマネジメントやスポーツジャーナリズムを中心に学ぶ「スポーツ社会科学コース(仮称)」の2つのコースを置く方向で検討しています。
入学試験では、多様な学生を受け入れられる制度を検討していきます。明治大学では各学部でスポーツ特別入試を実施していますが、スポーツ科学部を新設することによって、既存学部の制度が変わるわけではありません。
スポーツ科学部では、当学部学生のみならず、既存学部学生の学習支援についても、他学部と協力しながら積極的に検討していく予定です。具体的には、以下のことを考えています。
①eラーニング・ユビキタス学習支援システム
各学部やその他の部署と協力し、既存のキャンパスで行われる講義をネットワークを利用し、スポーツ科学部の校舎でもライブやオンデマンドで受講できるような講義形態を検討します。講義は、合宿所に居住する他学部の学生が利用できるように開放していきたいと考えています。またスポーツ科学部の学生もスポーツ科学部の校舎にいながら、他学部の講義を受講することが可能となります。
その他、遠隔地合宿や国際大会に参加・出場するスポーツ学生のために、パソコンとネットワーク環境さえあればいつでもどこでも講義を聴き、資料を入手し、レポートを提出することができるようなユビキタス学習支援システムを構築したいと考えています。
②他学部学生への授業開放
各学部と協力しながら、スポーツ科学部で開講される「スポーツ英語」や「スポーツ社会学」などの授業を、合宿所に居住する他学部の学生に開放し、学部間で単位互換することが可能か、について検討していきます。
③サテライト授業
スポーツ学生のために置かれている既存学部の授業(英語など)の一部をスポーツ科学部の校舎で行うことが可能か検討します。