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学長室

明治大学・法政大学・関西大学 三大学連携事業シンポジウム「私立総合大学における『文理融合』への期待」を開催しました

2023年11月08日
明治大学 学長室

明治大学・法政大学・関西大学の三大学連携事業シンポジウム「私立総合大学における『文理融合』への期待」が、朝日新聞社が開催するイベント「朝日教育会議」の枠組みで、10月15日に開催されました。
シンポジウムは、法政大学内からライブ配信形式で行われ、文理の垣根を超えた人材育成はいかにあるべきか、将来の大学教育を見据えた文理融合について議論を深めました。
第1部は3大学の総長・学長による講演が行われました。法政大学の廣瀬克哉総長は、「法政大学における文理横断・文理融合の取り組み」と題し、文理の壁を越えたあらゆる立場の人と学ぶことの重要性に触れ、学部・学科に関わらず横断的に学ぶことができるサティフィケートプログラムなどを紹介しました。
続いて、本学の大六野耕作学長による「明治大学における文理融合の取り組みと今後の展望」と題した講演では、先端数理科学インスティテュート(MIMS)をはじめとした具体的な取り組みを紹介し、社会課題を解決させるには、時に異なる学問領域を融合させることも必要であると報告しました。
関西大学の前田裕学長は、「『文系』『理系』って、なに。」をテーマに、人文科学・社会科学・自然科学の違いを示すとともに、これからの社会では論理的な思考やデータに基づいた思考が求められるとし、一定の仮設を立て、検証を続けていく科学的アプローチの重要性を説きました。

第2部は、朝日新聞社の宮坂麻子編集委員が進行を務め、ユニアデックス株式会社の白井久美子・常務執行役員を含めたパネルディスカッションが行われました。「海外の大学における大学教育をめぐる議論を踏まえながら、様々な価値観の衝突からボーダーを超えてアイデアを生み出せる人材の育成に努めていきたい」(大六野学長)、「多様な視点から物事を考えて実社会に応用するには、論理的な思考と、課題に直面した際に、それを資源に切り替える力が大切」(廣瀬総長)、「好奇心を広げ、新たな学びができる人材が求められており、文系・理系のどちらも経験し、スペシャリストでありゼネラリストでもある人材育成に取り組みたい」(前田学長)と発言があり、文理融合教育の必要性を改めて議論し、今後の大学教育のあり方について展望しました。
 
※三大学連携協力協定については、以下の関連ページからご確認ください。