2026年9月1日から3日に京都産業大学で開催されたエンタテインメントコンピューティング2026において、総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 大岩千夏さん(学部3年)と宮下芳明教授の「TTTVape:気体混合方式のシーシャ型 嗅覚メディア」が、対話発表賞を受賞しました。本賞は、参加者投票に基づき、全てのデモ・ポスター発表の中から優秀な研究発表におくられるものです。
本研究は、複数のフレーバーを組み合わせることで、吸引時に口腔内から鼻へと抜ける「レトロネーザル嗅覚」による香り体験をつくることを目指したものです。提案システムである「TTTVape」は、複数のリキッドを個別に加熱してエアロゾルを生成し、それらを混ぜて吸引するシーシャ型の嗅覚メディアです。複数のフレーバーを組み合わせる新たな香り提示の可能性を検討しました。
デモ発表では、参加者に紅茶、コーヒー、ヘーゼルナッツ、ピーチ、レモンの5種類のフレーバーを自由に組み合わせていただき、実際に吸引して香りを体験していただきました。その結果、「レトロネーザル嗅覚としてしっかり知覚できる」「混合比による変化を楽しめる」といった感想が寄せられました。フレーバーの種類や混合比を変えることで、同じ装置でも異なる香り体験をデザインできることが確認されました。
今後は、フレーバーをより安定して届けるための気流制御や、操作性の向上に取り組みます。また、吸引中に香味を時間的に変化させるなど、香りの「組み合わせ」だけでなく「時間変化」も活用した新たな香り提示の実現を目指します。