現代社会を取り巻くさまざまな課題に頻出するキーワードは複雑性です。要素の性質だけでは全体の性質が説明できない複雑現象の理解には、従来の学問領域の垣根を越えた取り組みが求められ、現象数理学は、数理科学と情報科学の方法論を駆使して現象の持つ複雑性の背景を解明し課題解決に導くことを目指しています。現象数理学科では、現代数学の基礎の上に、「現象から数理科学的問題を抽出する力」「数理科学を自然や社会の問題解決に活用する力」と「21世紀の新たな数学を創造する力」を培い、幅広い分野で数学と社会をつなぐ架け橋となる人材を養成します。数学の教育・研究や情報産業などの伝統的な分野だけではなく、医療や金融・保険といった幅広い分野で数理と情報を駆使して専門的に活躍する人材を輩出することを目指しています。