数学を現実世界の問題の理解と解決に生かすため、現象数理学科では「モデリング」「シミュレーション」「数理解析」の3つの技術を組み合わせる学問を学びます。そのためには、数学だけでなくコンピュータを用いたシミュレーション技術が必須。さらには、物理学・化学・生物学・経済学・社会学といった幅広い知識も求められます。微分方程式や確率・統計のカリキュラムが充実しているのはもちろん、プログラミング、実験、データ解析の授業も提供しています。
情報科目の授業のみならず、数学の授業においてもパソコンを使います。パソコンを論理的・数理的思考を補完するパートナーとして使いこなせるよう教育を行うことが大きな特長です。現象数理学科新入生は、各自でAppleのノートパソコンを購入し、学科共通の仕様となるよう、キッティング手順を特別に提供します。購入したノートパソコンを用いて、例えば1年次の必修科目「プログラミング演習I・II」を学びます。実験室での実験結果や様々な統計データに触れる機会も提供しています。
3年生からはゼミを行う研究室に配属されます。自分自身の課題と向き合う中で、コンピュータを通じて現象と結びつく深い数学を学び、紙と鉛筆の理論の世界だけではない現代に生きる新しい数学のカタチを体験することができます。