[膜小胞内のネットワーク]
[金利期間構造シナリオのモンテカルロシミュレーション 2factor-HJMモデル]
細胞を基本単位とした生命は、DNA やタンパク質といった生体分子の複雑なネットワークを基盤として生命活動を維持しています。特に細胞の膜上にある膜タンパク質や脂質などの分子は、細胞の 内外にまたがる情報のやりとりや、エネルギー生産に関与する高度なネットワークを担っています。数億年以上もの時間をかけて作り上げられたこれらのネット ワークを対象として、本研究室ではデータ解析や人工膜上での模倣を行い、最終的には私たちの手で新規ネットワークの創出を目指すという、「人工膜上での生 体分子ネットワークの構築」を大きな研究テーマとしています。現在、生体分子のネットワーク解析は、さまざまな疾患のメカニズムや生命の進化・複製・コ ミュニケーションに関する基本原理の追究に広く活用されています。また、バイオ燃料の生産や汚染物質の分解を促進する微生物の作製等にも利用が期待されて います。コンピュータを用いた情報科学と生化学的な実験を組み合わせることで、人工的な細胞内に全く新しい振る舞いや機能を発揮するためのネットワークを 築く。生体分子のネットワーク研究には、そのような魅力があります。