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《校友会》 「明治はひとつ」今こそ一丸となって 校友会長 向殿 政男

本年3月11日、未曾有の規模となった東日本大震災によって、多数の尊い命が失われたことに、深く哀悼の意を捧げるとともに、被災された皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。

明治大学校友会は、被災地域の学生、御父母、校友をはじめ、広く被災者を救援し、そして早期の社会復興のため、校友会の総力をあげた支援活動に全力で取り組みます。すでに3月下旬より「明治大学校友会東北関東大震災義援金」の受付を開始しました。これは、校友個人はもとより、校友会各支部および各グループに義援金の呼びかけを行い、日本赤十字社を通じて全額を被災地の方々へ寄付するものであります。このほか、校友会各支部との連携を強化し、被災地の要望を集約しながら明治大学と一体となった支援活動の展開を図ってまいります。

この大震災は、日本経済や社会全体にも甚大な被害をもたらしましたが、警察官、自衛隊員、医療関係者等、現在多くの方々が勇気を持ってこの難局に立ち向かわれております。また全国から支援物資、義援金、ボランティア活動等の様々な支援活動が実施され、さらに国外からも多くの支援が寄せられておりますことに、感極まる思いでありますとともに、心より敬意を表します。

大震災の影響は、非常に残念ことではございますが、卒業を間近に控えた学生にも及びました。未だ余震が続く状況であるため、何より安全面を最優先し、毎年武道館で盛大に挙行する卒業式が中止されましたが、校友会においても卒業生表彰式をはじめ卒業記念イベント、交流パーティー等の行事を全て中止といたしました。

このような厳しい社会状況の中、社会へ巣立つ卒業生の皆さまに卒業のお祝い申し上げますとともに、全世界で活躍する明治大学校友が皆さまの校友会への入会を歓迎いたします。

明治大学校友会は、「明治はひとつ」というスローガンを掲げております。これは、学生や校友だけではなく、御父母、教職員、そして明治が好きで応援してくださる方々全てがひとつになって、同じ方向を見つめ、まっすぐ前へ進むことを意味しております。このような非常時であればこそ、皆の絆を一層深め、一丸となってこの難局を乗り切るべく、力を結集しなければなりません。今こそ「明治がひとつ」になり、「日本がひとつ」になる時です。卒業される若い皆さまの力が、必ずや日本の未来を切り拓いていくと確信しております。

卒業生と御家族の皆さまの御健勝、また被災された地域の方々の御安心と早期の復興を祈念しております。