東日本大震災から100日余りが経過しました。東北太平洋沖での巨大地震、それにともなう大津波、そして福島第一原発の事故と、何重もの広域にわたる被害は未曾有のものとなりました。その復旧・復興には国をあげ、長い歳月にわたり取り組まなければなりません。
このような状況の中で、わが明治大学は、日本の未来を担う学生たちが学業を続けていくために、継続的かつ直接的な経済支援として、被災地出身の在学生および2012年度新入生を対象に、標準修業年限の授業料の減免と、修学助成金の給付を行うことを決定しました。
創立130周年を迎えた本学は、その記念事業の基本コンセプトを「世界へ—『個』を強め、世界をつなぎ、未来へ—」としています。人類の未来を見据えて、「世界へ」飛び立つ人材を育成することに、本学の現時点における使命があると確信しています。
これからの時代を創る皆さんには、国際的視野に立って、かつ遠くを見つめて、人類のために何ができるかを学んでいただきたい。そして、どのような難局に遭遇しても、もう一歩「前へ」歩み出しうる勇気を持ち続けてほしいと切に願っています。